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2017-04

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赤松玉女展~あいまいのものがたり~

赤松玉女展 
   赤松玉女(あかまつ たまめ)  兵庫県尼崎市生まれ、京都市立芸術大学大学院美術研究科油画修了 2014「赤松玉女-絵画の軌跡1984-2014」(西脇市岡之山美術館) 1995,2001前田寛治大賞展(倉吉博物館) 1993,95,97「IMA絵画の今日」(新宿三越美術館) 1989-92イタリア滞在1986,87,88安井賞展(西武美術館) イタリア、京都、大阪、東京で個展、グループ展多数開催。京都市立芸術大学美術学部教授

  1980年代から人物を描いてきた作家による、絵画の展覧会。 ヒルゲートで初めての展覧会であり、作家がセレクトした近年の過去作に新作を加えた、キャンバ スにアクリル絵具によるペインティングと、紙に混合技法によるドローイング、合計約20点を展 示する。
     赤松は、創作活動初期の80年代に奇妙な物語を感じさせる不思議な光景を描いていたが、その 後カップル(男と女)や、ファッション誌を飾るモデルのポートレイト、また近年は自身の子ども や家族、身近な人々の日常の出来事にインスパイアーされたドローイングを発表してきた。どのシ リーズも描かれる人物たちの視線に、様々な思惑や感情が含まれている。モデルや母娘を描いても、 美しい者、幸せな者たちに見えず、かといって嘆き悲しむ苦悩の表情もない。笑っているのか、怒っ ているのか、泣いているのか感情が判別しない顔、年配なのか子どもなのか、若い女性なのか、時 には性別すら判然としない顔もある。彼らは感情を隠すために曖昧な表情をしているというよりは、 自分自身の複雑さに途方に暮れているようだ。目から溢れるいっぱいの涙の粒は歓喜か嘆きか、母 と娘を結びつけているのは愛か呪縛か。複雑な感情が絡まる人間の多面的な物語は、その曖昧さ複 雑さゆえに面白く、美しく、豊かである。

伊庭新太郎展

~来週の展覧会~
伊庭新太郎展 伊庭新太郎展裏 

~ヒルゲート夜話市民講座Bコース~



★講師 深萱 真穂(フリーライター/キュレーター)


「工芸と美術のあわい -染織の視点から」

414日(金) 19:0020:30 ギャラリー1F

参加費1,000(学生500) 定員40(要予約) 茶菓付


京都新聞美術担当の頃から、多様な作家の展覧会を丹念に見てこられた深萱さん。今は「染色」を主なテーマに研究、キュレーションの現場の仕事も積み重ねていらっしゃいます。京都の作家に精通し、なおかつ幅広い視野を持たれる深萱さんならではの「あわい」とは?



★講師
 潮江 宏三(京都市美術館館長)


「ウィリアム・ブレイクの彩飾本」

 421日(金), 512日(金), 69日(金)

19:0020:30 ギャラリー1F  各回1,000(学生500) 

定員40(要予約茶菓付 

京都市立芸大教授・学長でいらっしゃった頃から潮江先生の主な研究テーマであったウィリアム・ブレイク。その精緻にしてダイナミックな「講義」は作家と作品に深く分け入りながら、その時代や歴史をも俯瞰するものです。貴重な授業に乞う御期待です



★講師  田島 征彦(染色・絵本作家)

「やんばるの命の森・高江」

428日(金) 19:0020:30 ギャラリー1F

参加費1,000(学生500) 定員40(要予約) 茶菓付

『トントンミーとキジムナー』『てっぽうをもったキジムナー』など沖縄を舞台にした絵本の名作を創られ、染色の大作でも度々沖縄の樹木や風土を描いてこられた田島先生。つい先日の取材旅行で、辺野古の基地建設や高江のオスプレイのヘリペット建設の状況を見てこられました。「ヤンバルクイナやノグチゲラなど特有の絶滅危惧種が危ない!」沖縄を、やんばるの自然を愛する田島先生からの緊急メッセージです。お話の後、映画『いのちの森・高江』を上映。



★講師  池田 方彩(天門美術館館長・美術家)

   谷岡 彩    (上記特任研究員)

「京阪の忘れられた画家たちー矢野橋村を中心にー」

77日(金) 19:0020:30 ギャラリー1F

参加費1,000(学生500) 定員40(要予約) 茶菓付


異色の彫刻家・池田遊子を師父にもち、その遺作を展示する美術館の館長として、また実作家や大学の講師としても活躍されている池田さん。歴史の中で忘れ去られた優れた作家たちを発掘する嗅覚は人一倍鋭く、そこには愛と情熱が秘められている気がいたします。知らなかった作家に出会えるかも?

~ヒルゲート夜話市民講座Aコース~

 ★講師 尾崎 眞人 (京都市美術館学芸課長)                         2017年度のテーマ>

「日本の戦後美術と現代美術について」(予定)

519()、② 616()、③ 721()

915()、⑤ 1020()、⑥ 1117()

2018119()、⑧ 216()316() 

19002030 ギャラリー1F 定員40人 各回1,000(学生半額) 茶菓付 要予約


日本の戦後美術は’50年代から’70年代にかけてまばゆいばかりの光芒を放ち、今や欧米でも<具体>を中心に再評価の波が高まっています。つい昨日のようにも歴史の彼方のようにも思える「戦後」美術と「現代」の美術はどうつながり、どう断絶しているのか?尾崎さんならではの視点からの解明に乞う御期待!

各回の詳しいテーマは後日お知らせいたします。

~来週の展覧会~

山口賛治展 
 【山口賛治 油彩画 展】
ギャラリーヒルゲート1F
4月18日(火)~4月23日(日)
12:00~19:00(最終日17:00まで)

◆山口賛治
2012 京都美術工芸ビエンナーレで大賞、大津歴史博物館で大規模展
2013 京都文化博物館で大規模展、老いる程若くなる展、丹波展
2014 あさごアートコンペティションで優秀賞
2015 アートオリンピアで受賞、湖国を描く展記念賞
2016 上野の森美術館大賞展

日高理恵展 
KYOTO版画日本・カナダ国際版画展受賞者展
 【日高理恵 銅版画 展】
ギャラリーヒルゲート2F
4月18日(火)~4月23日(日)
12:00~19:00(最終日17:00まで)

◆日高理恵

京都市立芸術大学工芸科陶磁器コース卒業

アトリエ凹凸日仏交流版画展、全関西美術展(ホルベイン工業賞)、日本版画協会展(2013~)

KYOTO版画日本オーストラリア国際版画展アワガミファクトリー賞、山本鼎版画大賞展入選

KYOTO版画日本カナダ国際版画展 奨励賞

 


黒田 暢・黒田 冨紀子 展/吉岡 三紀 遺作展

~来週の展覧会~
黒田暢・黒田冨紀子展三女・吉岡三紀遺作展
  【黒田 暢・黒田 冨紀子 展】
ギャラリーヒルゲート1F
4月11日(火)~4月16日(日)
12:00~19:00(最終日17:00まで)

◆黒田 暢 Kuroda Toru
1948 京都市立美術専門学校図案科 卒業
1949 日展 入選(’74特選)
1954 京展 市長賞、(’57読売賞 ’60市長賞 ’86京展賞)・朝日新人賞
1971 日本現代工芸美術展10周年記念賞
1983 京都美術選抜展(’84 ’92 ’94)
1995 現代美術の工芸展 出品
1999 京友禅 きのう・きょう・あした 目黒美術館
2017 日展退会
現在   京都嵯峨芸術大学名誉教授、京都工芸美術作家協会会員

◆黒田 冨紀子 Kuroda Fukiko
1954 京都市立美術大学西洋画科 卒業
1955 同大学専攻科中退 二紀展初入選
1955~'59 同大学西洋画科研究室助手
1961 京展 中部日本新聞社賞、’63紫賞
1989 美術選抜展(’90)
1991 二紀展 女流画家奨励佐伯賞
1994 二紀展 鍋井賞
1996 「ボテロと私」講演‐大丸ミュージアムサロン
2012 二紀展 成井商賞
現在 二紀会委員、日本美術家連盟会員、洋画教室 〝紅梅アトリエ”

 【吉岡 三紀 遺作展】
ギャラリーヒルゲート2F
4月11日(火)~4月16日(日)
12:00~19:00(最終日17:00まで)

◆吉岡 三紀 Yoshioka Miki
1987 嵯峨美術短期大学版画専攻科 卒業
1991~’93 父黒田暢に師事(蝋けつ染)
1991~ 個展/ギャラリービュウ(大阪)、ギャラリー三条(京都)、デザインフェスタギャラリー(東京)、
    グループ展/ぎゃらりい西利(京都)
1998 二紀展 (’00 ’01 ’03 ’05)入選

2014年の春に黒田暢、冨紀子と3人の娘たち展として五人展をいたしました。私自身初めての家族展で、少し照れながらも展示してみてその面白さも味わえいい機会をいただいたと思いました。何年か経ってまた出来れば良いなと思っていましたが、私の一番下の妹である吉岡三紀が、昨年交通事故で亡くなり、5人展は最初で最後の展覧会となってしまいました。5人展から3年経った春にギャラリーヒルゲートの人見様に、両親と三紀の3人展を企画していただくことになりました。両親は制作する事で、日常をなんとか取り戻せました。三紀はもっともっと作品を作るつもりで、展覧会もしたがっておりました。「また続きしに来るしね!」とばかりに古新聞は敷きっぱなしで、買い足したばかりの染色材料もそのままです。本人が出品したかった作品は選べてないかもしれませんが、両親とのいい展覧会になる事を願っております。  黒田真里』


 悲しみの中にあって三人展の実現を決意された黒田先生ご夫妻。そこに脈々と流れる作家の魂に深い感銘を受けました。どうぞご高覧頂きたくご案内申し上げます。

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