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(1F)第7回 湫画会展/(2F)角りわ子展
1961年 鳥取県境港生まれ
1984年 同志社大学文学部美学芸術学専攻卒業
1988年 京都工業試験場 陶磁器研修本科、専科修了
1988年 京都西山窯にて四年間修業
1992年 京都ビエンナーレ入選
1992年 タイ サイアムセラドン社にて一年技術指導
1993年より長野県東御市 勘六山房(故水上勉氏主宰)にて作陶
同地の土を陶土として使用
1994年より東京、京都、神戸、大阪などで展覧会を開催
2003年 魯山人記念/食の器展(信濃美術館)奨励賞
日中文化交流協会会員
(文化交流団団員として94,97,04年に訪中)
勘六山房
作家、故水上勉氏が主宰し、1993年に長野県東御市に作った工房。
水上氏が最晩年の12年間を過ごし、執筆活動を始め、様々な創作活動を行った山房である。
現在も、水上氏の思想に基づき、竹紙、陶芸をその場所の竹、土を使って制作している
精進の人
角りわ子さんは、私が住む信濃北御牧村の煉性の強い畑つちを頑固に焼き続ける作家だ。私が「精進百撰」を出版したとき、百点を越す大鉢、小皿を焼いてくれた。多数の読者が本の写真を見て誉めてくれた。料理ではなく、皿や鉢を。日頃から角さんの容器で暮らしていると、よそへ出たとき、かすかな寂寞をもてあますのが常である。あ、あの皿がないぞと思うのだ。形も色も独自で一見して洋風な線描画も陶のもつ東洋の地風を滲み出していて、まことに味が深い。個性の多彩さはまったく、精進の人だと思わせる。
水上勉
北御牧の土と角りわ子の芸
陶土にいろいろな性質があるようだが、北御牧の粘土は釉と合えば、奥のふかいところがある。角りわ子はこの土の特質を掴んだ最初の陶芸家だろう。信州は昔から土にめぐまれない国だと聞いたけど、彼女の灰釉をつかった食器や、花器を見ていると、信濃で千年も眠っていた土の温かみを感じる。土は寄り添えば、人の心をぬくめるのである。そういう世界を、角りわ子はひとりで追求している。
水上勉
(1F)鶴身幸男展/(2F)川上力三展 創作60年の時間と距離 -1963~2018-


川上力三 略歴
1935 京都市に生れる
1959 作陶集団(MAGMA)展
1964 走泥社展に初出品、同人参加 以後毎年出品~1998
1974 個展 明洞画廊(韓国・ソウル) 戦後日本人として初めての現代陶芸展となる。
1975 京都クラフト展(金賞)(76・優秀賞)(79・優秀賞) 以後毎年出品~86
1979 第1回国際インパクトアートフェスティバル参加以後毎年出品~91(京都市美術館)
現代工芸家展(京都市美術館・群馬近代美術館)
1980 走泥社 オーストラリア巡回展
1981 現代日本陶芸展(東京・大阪・名古屋)
サンパウロビエンナーレ展(ブラジル)
1982 現代日本陶芸展(スミソニアン・アメリカ)
イタリア巡回、日本の陶芸新しい形態
1983 現代日本陶芸展(ロンドン)
1984 国際スモールセラミック展(名誉賞/・ユーゴ)
1986 第1回八木一夫賞現代陶芸展・特別賞(京都・東京)
1989 日本陶芸展(日本陶芸展賞)
1991 現代日本の陶芸展(ポートランド・アメリカ)
1999 陶芸ジャパン「現代を拓く作家展」(インテックス大阪)
2002 近代工芸、百年の歴史展(東京国立近代美術館)
2005 アジア11人の巨匠展(韓国美術館)
2007 交差する視点とかたち展(北海道・札幌)
神戸ビエンナーレ展(審査員特別賞受賞)
2012 交差する視点とかたち展(札幌芸術の森美術館)
2016・3 ZENエスプリ10人展(パリ日本文化会館)
・4 川上力三展(舞鶴市赤れんが智恵藏)
2018・5 中国・上海で「戦後の日本現代陶芸について」レクチャー(日本領事館)
パブリックコレクション
国立国際美術館
東京国立近代美術館
京都国立近代美術館
京都府立文化博物館
京都市美術館
和歌山県立近代美術館
広島県立美術館
滋賀県立信楽陶芸館
香川県高松市美術館
長野県信濃美術館
北海道立札幌芸術の森美術館
韓国国立現代美術館
韓国ソウル市立美術館
エバーソン美術館(米)
ポートランド美術館(米)
パリ市立チェルヌスキー美術館
アジア芸術美術館(仏)
ニューカッスル美術館(豪)
モニュメント
関西学研都市記念公園
京都府舞鶴みさき公園
滋賀県立陶芸の森・陶芸館公園
司修展 1F・古事記の世界 2F・イーハトーブ賞受賞記念 賢治の世界
司 修(つかさ・おさむ)
1936年 群馬県前橋市生まれ。
中学卒業後、独学で絵を描き始める。
自由美術協会会員を経て、‘64年主体美術協会の創立に参加
(‘90年より無所属)
‘76年 『金子光晴全集』の装幀により講談社出版文化賞。
‘78年 『はなのゆびわ』により小学館絵画賞。
‘86年 池田20世紀美術館で〈司修の世界〉展。
‘89年 「バー螺旋のホステス笑子の周辺」が芥川賞候補。
‘93年 「犬」(『影について』所収)で川端康成文学賞。
日本橋三越他で朝日新聞社主催「司修挿絵展-小川国夫『悲しみの港』」。
同年、第36回安井賞審査員。
‘07年 『ブロンズの地中海』で毎日芸術賞。
‘08年 「両洋の眼展」で河北倫明賞。
‘11年 群馬県立近代美術館で「司修のえものがたり-絵本原画の世界」開催。
『本の魔法』で第38回大佛次郎賞。
‘14年 3月『絵本銀河鉄道の夜』(偕成社)、6月『幽霊さん』(ぷねうま舎)刊。
‘15年 12月 『O(-)e-60年代の青春』(白水社) 刊。
‘16年 第26回イーハトーブ賞受賞(花巻市)
『戦争と美術』『語る絵』『絵本の魔法』『孫文の机』等の評論、
『まちんと』『河原にできた中世の町』『雨ニモマケズ』他絵本、
『風船乗りの夢』『壊す人からの指令』他の画文集等、著書多数。