1F・2F 年末休廊
◆12月20日(火)~12月25日(日)
1F【丸山勉 日本画展-玉響-/Maruyama Tsutomu Solo Exhibition ―Tamayura― (Japanese painting)】
丸山 勉 Maruyama Tsutomu
2022年 「第2回 現在日本画研究会」 京都市京セラ美術館
「第2回 現在日本画研究会 東京選抜展」 UNPEL GALLERY(東京)
(’16「第1回東京展」東京都美術館 ’17「第1回京都展」白沙村荘橋本関雪記念館)
「第4回 現代の日本画―世代をつなぐー」ギャラリーヒルゲート(京都)(同’18、’20)
「第5回 七艘展」ギャラリーCreate洛(京都)(’18~毎年)
長岡天満宮 御朱印画 制作 (京都)
2020年 「-風光の質量―丸山勉日本画展」 ギャラリーヒルゲート(京都)
2019年 「―絵の中の風景― 丸山勉日本画展」 ギャラリーCreate洛(京都)
十二月大歌舞伎 表紙 (東京 歌舞伎座)
2018年 「京都 日本画新展in二条城~100人の画家・嵯峨野を旅して~」(京都)
(JR西日本 嵯峨野線 嵯峨嵐山駅ポスター)
2017年 日展 会員となる
「-胸中胸壑―丸山勉日本画展」 ギャラリーCreate洛(京都)
2016年 日展 審査員
2015年 「第二回 続 京都 日本画新展」大賞
「琳派400年記念 京に生きる 琳派の美意識」(京都府京都文化博物館、日本橋高島屋)
「第6回東山魁夷記念 日経日本画大賞展」入選 上野の森美術館(東京)
2014年 「都美セレクション新鋭美術家2014」 東京都美術館
2013年 「ベストセレクション 美術 2013」 東京都美術館
2012年 「日展」 特選(同’09、初入選1991)
2011年 「日本画 きのう・京・あす 展」 京都府京都文化博物館
2010年 「京都日本画家協会選抜展」 毎日新聞社賞(’06朝日新聞社賞)
2008年 「日春展」 日春賞(奨励賞’06、’10、初入選1992)
2006年 「全関西展」 大阪市立美術館 第一席(同’05、読売新聞大阪本社賞’08)
2003年 「日本画 京の今日 展」 京都府京都文化博物館
2001年 「松柏美術館花鳥画展」 優秀賞
1994年 京都教育大学大学院修了
1992年 「青垣2001年日本画展」 入選(兵庫県買上げ)
1969年 兵庫県神戸市に生まれる
その他個展・グループ展多数
現在 日展会員、新日春展会員、京都日本画家協会理事、グループ玄代表、現在日本画研究会
【 パブリックコレクション 】
兵庫県、大阪府
2F【水野朝展 ―これがわたくし・朝―】
水野朝―童心の絵心をつらぬく(抜粋) 中山真一
無邪気な童心にたちまち帰らせてくれるかのような楽しい画面だ。
(中略)水野朝は、1945年(昭和20年)に名古屋市で生まれた。小児マヒで5歳まではひとりで立つことができなかった。ただ、画才は早くから発揮する。(中略)
中学2年生の春、友人のさそいでたまたま訪れた日本画教室に、講師の友人であった日本画家・中村正義が偶然あらわれる。水野の描くところをじっと見ていた。(中略)後日、ひとを介してアトリエに来るようにとの伝言がくる。当時の中村は日展(日本最大の公募美術展)の寵児(ちょうじ)にして反逆児というスター的な存在。行かないという選択肢はなかった。
アトリエに母と行ってみると、中村は「見るな、見せるな、聞くな」という驚くべき教えを簡潔に述べる。ひとの絵を見なくてよい、自分の絵をひとに見せる必要もない、ひとのする絵の話は聞かなくてよい、と真顔であった。のちに高校に進学するな、結婚もするなとも。水野は面食らいながらも、やがてその言に従おうとしていく。月1回、スケッチブックを持って市内にある中村のアトリエにかよった。(中略)弟子をとらないはずの中村に、唯一の弟子が誕生することとなる。(中略)それにしても高校くらいは。とくに両親がそう思い、しかもいじめにあうことがないようにとの配慮から、母親が家庭科教員を務める公立高校にかようこととする。(中略)
1962年(昭和37年)、毎日新聞社主催の第5回現代日本美術展に《花と花よめちゃん》が入選する。全国の気鋭の画家たちがしのぎをけずる同展に、あっさりと高校2年生が入選するのであった。地元でおおきなニュースとなっていたはずだ。はずだ、というのは本人が記事を見ていないから。当然、スクラップブックもつくらない。中村の教え「聞くな」を肩ひじはらずに実践するのであった。しかも中村は、もう公募展には出品するなという。以後それも守った。(中略)
1977(昭和52年)、水野が32歳のおり中村が亡くなる。それでも、いつまでも師の教えは自然体で守りとおしてきた。ひとり絵を描くたのしみ。ただそれだけでよかった。75歳となった今でも中学時代と画風はあまりかわっていない。中村が水野の絵にみてとった新鮮さも、まったく変わるところがない。(後略)
『日本経済新聞』デジタル版、連載「青春のギャラリー」(2020年12月11日)に掲載された文より抜粋
水野 朝 略歴 MIZUNO Asa
1945/名古屋市生。59/中村正義に師事。68~73/個展(日本画廊〈東京〉)。75~79/東京展(東京都美術館)。81/個展(マエダ画廊〈名古屋〉)。82/個展「水野朝―素朴で原始的なフォーブの華」(羽黒洞企画〈東京〉)。96/個展「水野朝―ヒマラヤを画く―」(ギャラリーHAM〈名古屋〉)。97/詩集『露を踏んでいく足元』刊行(以後、計11冊の詩集を刊行)。05/個展「水野朝―描き続けるということ―」(羽黒洞〈東京〉)。13/自選作品集『これがわたくし・朝』刊行。17/没後40年記念 中村正義をめぐる画家たち(名古屋市美術館)。17・21/個展(名古屋画廊)。
◆12月13日(火)~12月18日(日)
1F・2F【池田良則展 沖縄を描く】
池田 良則 Yoshinori Ikeda
1951年 京都生まれ
1973年 金沢市立美術工芸大学油彩科中退。高光一也に師事
1974年~ インド・中近東・中南米を歩く
1977年 日展初入選(以後、毎年出品)
1984年 日展特選受賞(同‘97)
1985年 文化庁主催 現代美術選抜展出品(同‘98)
1994年 白日会展初入選(‘02U賞・’11伊藤賞・‘17中沢賞)
1995年 白日会会員に推挙
1997年 日展特選受賞
1999年 文化庁派遣芸術家在外研修員として
メキシコ・グァナファト大学留学 客員教授を兼任
2001年 日展審査員(同‘05’08‘12’15)
2002年 白日会審査員(同‘07’09)
日展会員に推挙
2009年 エディンバラ芸大夏期講習に京都府より参加
日展評議員に就任
個展
1993年 「旅の光景」展 高島屋画廊(京都・岐阜・岡山)
2002年 「私のメキシコ」展 高島屋画廊(京都)
2011年 「わが心のメキシコ」展 高島屋画廊(京都)
2017年 「ノルマンディの時間軸」展 高島屋画廊(京都)
その他 個展・企画展多数
現在 日展会員、白日会常任委員
夜話市民講座Bコース
対談 池田良則(画家)× 徐京植(ソ キョンシク)(作家・東京経済大学名誉教授)
「沖縄を語る」
12月17日(土)18:00~20:00
ギャラリー1F 参加費1,000円(学生500円)
定員30名 (要予約)
★ご予約はギャラリーヒルゲートにご連絡ください。
メール又はお電話にて承っております。
ご来廊の際にスタッフへお申し出くださっても結構です。
皆様のご参加をお待ちしております。
mail:hillgatekyoto@gmail.com tel:0752313702
◆12月6日(火)~12月11日(日)
1F・2F【廣田政生展】
廣田 政生 HIROTA-Masao
1955年 滋賀県八日市市(東近江市)に生まれる
1980年 京都市立芸術大学美術専攻科西洋画専攻修了
現在 独立美術協会会員 大手前大学建築&芸術学部教授
【 個展 】
1982年よりギャラリー射手座、 アートスペース虹、ギャラリー三条、ギャラリー恵風で開催。ギャラリーヒルゲートでは2002年より隔年で開催し2022年で11回目となる。
【 主なグループ展・活動 】
1977年 第45回独立展初入選(東京都美術館他・08年~国立新美術館)以後毎年
1980年 第13回日本国際美術展(東京都美術館他)
1982年 実験工房GOUTに参加。90年消滅までART NOW IGA'82、たんぼ野外美術展(八日市市、淡路島)、アバンギャルド・パフォーマンスパーティーなど23回のWORK
1983年 ART NETWORK'83「岩村伸一vs廣田政生」展(ギャラリーすずき・京都市)
1983年・85年・96年 滋賀明日の美術展(滋賀県立八日市文化芸術会館)
1986年~90年 CONTACT'86(京都府立文化芸術会館)
1987年 第24回関西独立展初出品(大阪市立美術館)関西独立賞('89同賞)以後毎年
1990年 BAO(Biwako Artist' Organization)結成に参画 /1990年BAO芸術祭in沖島、1991年BAO芸術祭in堅田
1990年 第58回独立展・奨励賞('95・'96・'97同賞)
1991年~93年「地球のゴミでアートする」展(西宮市他)
1992年 「いまふくふみよ・久木一直・廣田政生」展(大手前アートセンター)
1992年・94年 「独立美術3人展」展(京都府立文化芸術会館)
1992年・96年 「領域‥‥線」展(京都市四条ギャラリー)
1994年 高柳の里彫刻造形展(八鹿町)
1994年 現代絵画の断面'94洋画KYOTO展(京都府京都文化博物館)
1997年・2015年 OTEMAE ART SCENE(大手前アートセンター・西宮市)
1998年 第8回芸術祭典・京[異分野交流部門](渉成園・東本願寺飛地境内・京都市)
1998年 第66回独立展・独立賞
1999年 京展(京都市美術館)
1999 年 ART in SOHO"JAPANESE ART EXHIBITION" (CAST IRON GALLERY, New York)
1999年 第67回独立展・会員推薦1999年 第10回記念「領域‥‥線」展(京都市四条ギャラリー)
1999年 第33回文化庁現代美術選抜展(今治市河野美術館他)
2000年 新鋭美術選抜展(京都市美術館)
2001年 前田寛治大賞展(高島屋東京店他)
2002年~12年 「日本・ドイツ現代美術交流展」をフランクフルト、ベルリン日独センター、ドイツ文化センター京都、銀座・アーチストスペース、京都市国際交流会館、ART FORUM JARFOで開催。
2002年 「4人の視点」展(尼信博物館・尼崎市)
2002年~08年・10年~12年 「LINK」展(京都市美術館)
2002年 「京都・洋画の現在」展(京都府京都文化博物館)
2002年~16年 「雛の会」展(ギャラリー雛・西宮市)
2010年~12年〈輝け―独立美術〉展(日本橋三越本店)
2012年 独立美術協会の画家たちVOL.Ⅱ(REIJINSHA GALLERY・東京)
2014年 独立美術京都春季展・特別陳列(京都市美術館209号室)
2014年~16年 Sensations17(日本橋三越本店)
2014年 独立美術協会会員によるグループ「七人力」を結成。ぎゃらりいサムホール(東京)で「七人力」展を毎年開催。ギャラリーヒルゲート(京都)、シルクロ(佐賀)、村岡屋ギャラリー(福岡)でも開催する。
◆11月29日(火)~12月4日(日)
1F【奥田輝芳 個展 natural neutral】
奥田輝芳 OKUDA Kiyoshi
主な個展
大阪●ギャラリー白●グランドギャラリー●枚方近鉄アートギャラリー●ギャラリーCASO 他
京都●ギャラリー16●ギャラリーすずき●ギャラリー a●アートスペース 東山 他
2010「航跡」(ギャラリーkazahana 東急ホテル京都)
2013「55Drawings」(ギャラリー恵風・京都)
2013「絵画」(ぎゃらりい古今・大津)
2014「レンズと焦点距離」(galerie weissraum・京都)
2015「panorama」(galerie weissraum・京都)
2016「time(歳月)」(galerie weissraum・京都)
2017「abstruct」(ギャラリーヒルゲート・京都)
2017-18 「story」(galerie weissraum・京都)
2018「hint」「hint―autumn」(The Loom・京都)
2018「nara」(ギャラリー・勇斎・奈良)
2019「natural」(ギャラリー・恵風・京都)
2019「DECADE」(galerie weissraum・京都)
2020「natural vol 2」(ギャラリーヒルゲート・京都)
2021「LIVING with ART」(comfort Q 大阪十三)
2022「natural vol 3(cosmos)」(ギャラリー・恵風・京都)
2022「natural」(ギャラリーなかむら・京都)
主な招待展
新鋭美術選抜展 '96 '00 '02 (京都市美術館)、画廊の視点 '96 '00 (大阪現代美術センター)、絵画の方向'97(大阪現代美術センター)、94 洋画KYOTO展(京都文化博物館)京都・洋画の現在展 ~85人の視点~(京都文化博物館)、第20回安田火災美術戝団選抜奨励展(東京・安田火災東郷青児美術館)、公州国際芸術祭2006 2007 絵画部門招待(林立美術館 韓国 公州市)、Fuse/fureru カリフォルニア大学サンタクルーズ校展(USA SESNON Gallery)、Nippon 今日展 (ロストック市立現代美術館 ドイツ)、釜山アートフェア(釜山文化会館 韓国)
主なコンペティション
安井賞展、吉原治良賞展、日本国際美術展、ジャパンエンバ賞美術展(優秀賞など)現代日本美術展(佳作賞2回)、IBM絵画イラストコンクール(優秀賞)、現代日本絵画展(宇部興産賞など)、大阪トリエンナーレ’96ー絵画、2001兵庫国際絵画コンペティション、第10回国際現代造形コンクール大阪トリエンナーレ
主なグループ展
Ge 展、滋賀美術協会展、しがの風 展、Breeze 展 他
1958滋賀県八日市市(現 東近江市)に生まれる
1983 京都市立芸術大学大学院油画 修了
現在 京都芸術大学 教授
URL okudakiyoshi.info
2F【篠原涼子×山岡明日香 On rêve dans le paysage vol.3私たちは風景の中で夢を見る】
On rêve dans le paysage vol.3 私たちは風景の中で夢を見る
一年ごとに京都・パリで開催しようという試みで始まったこの二人展は、京都で第3回目を迎えることになりました。
同じ中学・高校・大学で学び、二人とも風景を描いているにも関わらず、受け止め方や表現の違いが、二人展を通してはっきりと見えてきたことに面白さを感じています。
篠原は在仏7年を迎え、さらにフランスの自然風景に没入しています。特に水辺の風景にインスピレーションを得て、墨や顔料を使い紙やフレスコ画の上にピュアで透明感のある風景を描こうとしています。
山岡は森林や池などの現実の風景をモデルに、まるで誰もいない異世界を旅し見てきたような風景を、顔料をたっぷりと使った色彩豊かな混合技法で表現しています。
私たちが風景の中で見る夢は、それぞれの表現方法によって深まってきていると思います。ご覧いただければ幸いです。
篠原涼子 山岡明日香
篠原 涼子 Ryoko Shinohara
2022 フランス在住
2009 京都造形芸術大学 大学院芸術専攻博士課程修了
個展
2020 「L’eau et les plantes」K.T. Fleurs/Paris, France
2019 「La promenade」ギャラリー恵風/京都
2017 「EXPOSITION RYOKO SHINOHARA」 Galerie Jean-Baptiste
ClaudotPavillons sous-bois/France
2016 「Une journée culturelle japonaise」 Salle Serge Goudailler Magny
le-Hongre/France
2015 「篠原涼子個展」ギャラリー恵風/京都
2013 「手触りのある風景」ギャルリオーヴ/京都
2012 「The pond」ギャラリー恵風/京都
その他
2021「On rêve dans le paysage Exposition Ryoko Shinohara
et Asuka Yamakoka」Galerie Espace 《Le Marais》/Paris
2020 「On rêve dans le paysage Exposition Ryoko Shinohara et Asuka Yamakoka」
ギャラリーヒルゲート/京都
2019 「Art ob Vie」Galerie Les Passeurs de ruisseaux/Paris, France
2019 「PARIS Karuta 2019」 Musée français de la carte à jouer/Paris, France
受賞歴
2022 Salon de Printemps de Coulommier, La Sucrerie Coulommier, Coulommier,
フランス
2014 平和堂財団芸術奨励賞受賞
2013 第98回二科展パリ賞受賞・二科会会友推挙
山岡 明日香 Asuka Yamaoka
2022 滋賀県在住
2004 京都造形芸術大学 芸術学部美術・工芸学科洋画コース卒業
個展
2019 「あなたには何が見えるのか」ギャラリーa/京都
2017 「YAMAOKA ASUKA EXHIBITION」ギャラリーa/京都
その他
2021 「On rêve dans le paysage Exposition Ryoko Shinohara et Asuka Yamakoka」
Galerie Espace 《Le Marais》/Paris
2020 「On rêve dans le paysage Exposition Ryoko Shinohara et Asuka Yamakoka」
ギャラリーヒルゲート/京都
2020 Kyoto Art for Tomorrow 2020 京都府新鋭選抜展 京都文化博物館 / 京都
2017 第23回新進芸術家美術展(以後毎年)
2010 第1回しがの風展(以後毎年)大津市歴史博物館 2F / 滋賀
2005 第90回二科展(以後毎年)東京都美術館 /東京
受賞歴
2020 Kyoto Art for Tomorrow 2020京都府新鋭選抜展 読売新聞社賞
2017 第102回二科展 二科賞会員推挙
2016 平成27年度平和堂財団 奨励賞
◆11月22日(火)~11月27日(日)
1F・2F【一居孝明 Gold Story ChapterⅡ】
現代は、不安な要素が山積みである。
しかし、人は日常生活をある程度快適に営みながら、刹那的に生きているのではないか。
いつまで続けていけるのか、確かなものを持てぬまま、次の瞬間に崩れ果てるかもしれない危うい価値観の中で、私が感じる現在を多視点から捉え、映像的に表現しようとしている。
一居孝明 ICHII Takaaki
1958 滋賀県長浜市に生まれる
1979 京都芸術短期大学 造形芸術学科洋画科卒業 卒業制作展 〈学長賞 大学保存指定〉
1980 関西新制作展 / 大阪、以後毎年〈ʼ80 関西新作家賞〉〈ʼ86 関西新作家賞〉
新制作展 / 東京、以後毎年〈新作家賞3回受賞〉〈ʼ87 協友推挙〉〈ʼ95 会員推挙〉
1983 京展 / 京都〈京展賞〉〈須田賞〉〈市長賞2回〉〈京都文化芸術協会賞〉他受賞
1988 新鋭作家展 / 東京、同 ʼ93 ʼ95
現代美術選抜展 / 愛知、宮城他〈文化庁主催 同 ʼ93〉
1990 IBM びわこ現代絵画展 / 滋賀 〈グランプリ〉〈ʼ91 佳作賞〉
1991 長浜市姉妹都市交流展 / ドイツ、アウグスブルク
1992 安井賞展 / 東京他 〈ʼ92 賞候補〉〈ʼ96 佳作賞〉
第一回小磯良平大賞展 / 神戸、東京他〈佳作賞〉〈神戸市買い上げ〉
1994 長浜市生涯学習 / 滋賀 〈市民栄誉賞〉
1996 平成七年度 / 京都〈京都市芸術新人賞〉
京都芸術新人賞受賞作家展 / 京都
講演「安井賞と私」 / 兵庫 ʼ96 新鋭美術選抜展 / 京都、同 ʼ98
京都府美術工芸展 / 京都 〈優秀賞〉
1998 風景の会展 / 滋賀〈招待〉
2001 新制作会員5人展 / 東京
小磯良平と新制作協会関西の作家たち展 / 生駒市
2002 環境と都市の美術展 / 新潟
2003 京都・洋画の現在~85 人の視点~ / 京都
2004 第 2 回アートアカデミー賞展 / 東京、大阪他
平和堂財団新進芸術家展 / 滋賀〈芸術奨励賞〉
2007 長浜市 / 滋賀〈教育文化功績者賞〉
2010 しがの風展 以後毎年 / 滋賀
2017 秀明文化財団(MIHO MUSEUM) / 滋賀
〈秀明文化賞〉〈秀明文化財団買い上げ〉
現在 新制作協会会員
その他 滋賀県美術協会展、現代日本美術展、
上野の森美術館大賞展、京都府美術展、
日仏現代美術展、京都市美術選抜展、
青木繁記念大賞展、リキテックスビエンナーレ、
他グループ展多数
Exhibition
1996 ギャラリー楽座 / 滋賀 同 ʼ97 ʼ98 ʼ99 ʼ00 ʼ01 ʼ19
2000 ギャラリー三条 / 京都
2003 アートスペース東山 / 京都 同 ʼ06
2005 ギャラリーコスモスクエア / 大阪
2012 ギャラリーヒルゲート / 京都 同 ʼ14 ʼ16 ʼ18 ʼ20
2013 ギャラリー恵風 / 京都
2015 日野町民会館わたむきホール虹 / 滋賀
◆11月15日(火)~11月20日(日)
1F【生駒泰充展 ―Inspiration―】
循環は、私の絵のテーマのひとつです。
ひとつの生命の死に続く腐敗は、個体性の破壊と共に、新たな生命の発酵を示唆します。
世界は多様な生命から構成され、個体としての生命もまた世界の諸要素から構成されます。
生命は循環します。
今回の個展では、タブローも出品しますが、それと並行して普段から行っているドローイングを中心に展示します。
これらはタブローに発展する以前の、様々なインスピレーションから触発されたイメージを描きとめたもので、自分の制作の根幹をなす重要なものです。それらを発表する機会を得られたことを嬉しく思っています。
生駒 泰充 Yasumitsu Ikoma
1956年 京都に生まれる
武蔵野美術大学大学院修了制作 優秀賞(1981年)
二紀展二紀賞(1981年、その他同人賞、安田火災美術財団奨励賞、田村賞、鍋井賞、会員優賞、栗原賞、70周年記念大賞)スペイン・グラナダ美術学校に学ぶ('85~'86)安井賞展('88 ,'90)IMA展('93,'95,'97)
<個展>
蔵丘洞画廊('88、'98年)
日本橋三越本店特選画廊('92年)
三島・茜画廊('92年)
えどとりスクールミュージアム(2000年)
香川画廊('02年)
Galerie Licence Ⅳ等('15年パリ・マコン、フランス)
Galerie Licence Ⅳ('16年、'19年リヨン、フランス)
尾山画廊('16年大阪)
ギャラリーCreate洛('19年 京都)
現在 二紀会委員 京都精華大学教授
<作品収蔵先>
箱根 彫刻の森美術館(箱根、神奈川)
えどとりスクールミュージアム(取手、茨城)等
生駒泰充ホームページ
https://yasumitsu-ikoma.wixsite.com/ikoma
2F【たくま たえこ個展 -語りかける小石-】
◆11月8日(火)~11月13日(日)
1F【岩井晴香 個展 ―まにまに―】
ありのままの自然であったり、永い時の中で形成されたその仕組みであったり。眺める景色に想いを馳せたり、部屋というような区切られた空間を特別に感じたり。記憶の蓄積やその時々の思いを描いています。
岩井 晴香 IWAI Haruka
2010 京都精華大学大学院芸術研究科博士前期課程修了
2007 創画展 奨励賞(同'16)/東京、愛知、京都巡回
2008 春季創画展 春季展賞/京都市美術館
2012 第4回京都日本画新展 優秀賞美術館/「えき」KYOTO
京都花鳥館賞 優秀賞
2014 京都日本画家協会第2期展 奨励賞 /京都文化博物館
2016 個展(同'18,20)/ギャラリーヒルゲート
2018 Kyoto Art for Tomorrow-京都府新鋭選抜展-(同'19,21)
/京都文化博物館
2019 第46回創画展 創画会賞 /東京、愛知、京都巡回
2021 第9回郷さくら美術館桜花賞展 奨励賞/東京
現在 京都日本画家協会会員、創画会准会員
2F【川端 祥夫 個展 -ヒトシズクノイノチ-】
◆11月1日(火)~11月6日(日)
1F・2F【学校法人瓜生山学園 京都芸術大学 洋画研究室 教員展】
京都芸術大学通信教育課程洋画コースの教員によるグループ展示です。
〈出展作家〉
相見 節子 一居 孝明 小川 万莉子
奥田 輝芳 小枝 繁昭 小林 良一
小牟田 悠介 酒巻 洋一 城野 愛子
田中 愛子 中原 史雄 西垣 肇也樹
富士 篤実 藤田 つぐみ 藤部 恭代
古野 恵美子 水口 裕務 森田 康雄
山河 全 山本 努 由井 武人
10月25日(火)~10月30日(日)
1F・2F【新制作関西絵画部会員展】(油彩・アクリル・ミクストメディア)
〈出展作家〉
一居 孝明 海野 厚敬 甲斐 美奈子
柿原 康伸 上岡 真志 小林 一彦
近藤 弘子 下倉 剛史 杉谷 俊一
竹本 義子 田中 直子 中井 英夫
馬淵 哲 丸尾 宏一 山根 康代
◆10月18日(火)~10月23日(日)
1F・2F【青木敏郎 自選展】
東京での学生時代、先生から青木君は本当に京都人だねーと言われたことがあった。
私の言葉使いや、そのがさつさからして誰の目にも京都的とは言い難きものであって、その先生の意味することは私の指向性、嗜好性の様なものが何か京都的と思われたのかもしれません。
学生時代の私は17世紀のオランダ絵画に夢中で、卒業と同時にベルギーに5ヶ年の留学をすることになる。猪突猛進にその道をつき進めて今日に至るまで飽きもせず、自分なりの写実の道を歩んで50年にもなってしまった。この小さな回顧展をみて京都人は、私の絵を京都的と認知していただけるかどうか、いかがであろう。
青木 敏郎
青木 敏郎 AOKI Toshiro
1947 京都府生まれ
1963 京都市立紫野高校入学 美術部に入り、油彩画を始める
1966 紫野高校卒業
二科会伊庭伝次郎、引き続き伊庭新太郎の主宰する美術研究所に通う
1969 東京造形大学美術科(絵画専攻)入学
森田信夫、前田常作、渡辺恂三等の指導を受ける
17、18世紀のオランダ絵画に興味を持ちはじめ、模写、デッサンに励む
1973 東京造形大学卒業
欧州(ベルギー、オーストリア、オランダ 他)滞在(~'78)
1980 京都市立芸術大学講師となる(~'83)
1981 東京セントラル美術館油絵大賞展で佳作賞受賞
1982 第25回安井賞展 入選('83 '84)
1983 日本秀作美術展('84 '93)
東京セントラル美術館油絵大賞展招待出品
1984 個展(京都・山総美術、東京セントラル絵画館)('91)
第1回日本青年画家展
1985 フランス、プロヴァンス地方にて制作(~'86)
1988 個展(京都・山総美術、東京セントラルアネックス)
『青木敏郎画集』刊行(求龍堂)('98)
1992 渡欧(オランダ、フランス)
現代リアリズム絵画展(日本橋三越本店 '94 '97 '00)
1993 小磯良平大賞展
個展(日本橋三越本店 '94 '98 '03 '08 '14 '20)
1994 輝くメチエ―油彩画の写実・細密表現―展(奈良県立美術館)
京都選抜展(京都市美術館)
現代絵画の断面(京都文化博物館)
1995 洋画の展望―具象表現を中心に―(福井県立美術館)
2000 想の会(髙島屋大阪店、東京店、京都店'02)
2006 個展(髙島屋日本橋店、横浜店、名古屋店、大阪店、京都店、岐阜店)('16 '19 '22)
2009 青木敏郎の世界展 光と影―古典への憧憬(諏訪市美術館)
2011 セレニテの会(JR大阪三越伊勢丹、日本橋店、福岡店'13)
2018 ―日本画・洋画―巨匠展2018(日本橋三越本店、以降毎年)
現在 無所属
夜話市民講座Bコース
対談 青木敏郎(画家)× 池田良則(画家)
「青木敏郎 写実を語る」
10月21日(金)18:00~20:00
ギャラリー1F 参加費1,000円(学生500円)
定員30名 (要予約)
★ご予約はギャラリーヒルゲートにご連絡ください。
メール又はお電話にて承っております。
ご来廊の際にスタッフへお申し出くださっても結構です。
皆様のご参加をお待ちしております。
mail:hillgatekyoto@gmail.com tel:0752313702
10月11日(火)~10月16日(日)
1F【NY作家6人展】(ニューヨーク在住の日本人作家6人)
日本で生まれ育ち、それぞれ単身で渡米した6人の作家は、多様な文化や価値観が共存するニューヨークでアートを通して出会った。世代も出身も経歴も全く違う作家たちが、それぞれの表現方法で制作した絵画、 版画、彫刻など30点余りを展示。
“様々な感情や情報が混じり合う激動の時代にあっても、無心になって制作をしていると、時間も空間も超えて私たちは存在しているように思えます。そうして各々が世界と自分と向き合って制作した作品群が、訪れた人々の心に触れたり、インスピレーションになる事を願っています。"
〈出展作家〉
けいこ 岡本泰彰 小林園実
浅沼明子 ミチコ 高氏奈津樹
The Six New York Artists
2022.10.11 (Tue) - 10.16 (Sun) Gallery Hours 12:00 - 19:00 (Last day 17:00)
The six Japanese artists met through art in New York City where diverse cultures and values coexist. The artists are from entirely different generations, backgrounds, and native places, exhibiting around 30 original works of painting, printmaking, and sculpture. “Despite times of turbulence overfilled with information and emotions, we transcend space and time, feeling grounded to exist when we solely focus on work. We hope to bring inspiration to the visitors through the works that we have created facing the world and ourselves."
Keiko Yasuaki Okamoto Sonomi Kobayashi
Akiko Asanuma Michiko Natsuki Takauji
2F【上杉尚個展 -創る.create-】(水彩 他)
上杉尚 Takashi Uesugi
1985年 東京芸術大学大学院油絵修了
2005年 N.Y.に渡米
2010年 Art Students League of NY Painting 修了
2015年 Art Students League of NY Sculpture 修了
N.Y.でグループ展多数 帰国後。新生堂画廊、渋谷西武、ぎゃらりい明、美岳画廊、ヒルゲートギャラリー
10月4日(火)~10月9日(日)
1F・2F【八田哲展-京都想々-】(日本画)
八田 哲 HATTA Tetsu
1943 京都に生まれる
1961 京都市立日吉ケ丘高校美術コース日本画科卒業
1973 青塔社入塾、池田遥邨に師事
1974~84 インド、アフガニスタン、ネパール、パキスタン、シリア、
ヨルダン、トルコ等を毎年写生に歩く
1975 日展初入選
1982 はんの会結成(以後数年開催)、 日春展奨励賞受賞
1983 京都画家協会選抜展知事賞受賞 1984 日展特選
1985 第一回個展「インド」をテーマに、欧米巡回現代日本画展出品
1986 戦後生まれの作家たち展出品(宮城県立美術館)
この年から毎年の出品をやめて無所属の立場をとる
1987 第四回横の会招待出品
1988 第五回横の会会員となり、以後最終十回展まで毎年出品
京都画壇日本画秀作展出品
1992 雨と余情展出品(埼玉県立美術館)
1999 「四国八十八ヶ所を巡って」展
2000 「富山十八景」軸装展、「水墨によるカリカチュア」展
「水墨によるヨーロッパ」展
2002 「花それぞれ」“それぞれシリーズ”(No.1)スタート
「海からのそれぞれ」“それぞれシリーズ”(No.2)
2003 「人々それぞれの風景」(番外)
「春それぞれ」“それぞれシリーズ”(No.3)
「静物それぞれ」“それぞれシリーズ”(No.4)
2004 「動物それぞれ」“それぞれシリーズ”(No.5)
「フランス便り」ギャラリーヒルゲート('08 '10 '14 '16 '17 '18 '20)
「海辺それぞれ」“それぞれシリーズ”(No.6)
2005 「温室のそれぞれ」“それぞれシリーズ”(No.7)
2006 「いにしえのそれぞれ」“それぞれシリーズ”(No.8)ラスト
2009 日本画にみる世界遺産の旅出品(茨城県立天心記念五浦美術館)
2012 わが心の山河展出品(茨城県立天心記念五浦美術館)
2014 城つわものどもが夢の跡展出品(姫路市立美術館)
他、個展多数
美術館蔵
東京都現代美術館「夏のポルトガル」、大分市美術館 「日本の城」シリーズ、浜田市立石正美術館「イスラムの街」、成川美術館「八坂の風」、新潟県近代美術館・万代島美術館「タスコ白日」「夜のカテドラル」「夏のカシュガル」、宮城県立美術館「古き都」、寺田コレクション「天空」「暮色」「白い夏」、郷さくら美術館「春の日」
天井画
四国霊場八十八ヶ所第三十七番岩本寺清流殿
「四万十川沈下橋天井図」
9月20日(火)~10月2日(日) 〈9/26(月)休廊〉※10/1(土)22時まで1F・2F【ニュイ・ブランシュKYOTO2022参加企画
松谷武判・神野立生-パリで出会った二人展-】


'50年代から'60年代関西を拠点に活動し、現在は国際的に注目を集める具体美術協会。その会員であった松谷武判は、1966 年に京都市美術館で開催された第 1回毎日美術コンクール展(関西日仏学館・毎日新聞京都支局主催)でグランプリを受賞し、フランス政府給費留学生として渡仏。以来56年間、パリを拠点に国際的に活躍。2017年ベネツィアビエンナーレに招待出品、2019年パリ・ポンピドゥセンターによる企画個展開催。
同じくフランス政府給費留学生として'72年に渡仏し、現在は作家活動の他、日本最大級の銅版画工房「アトリエ凹凸」を主宰するなど、日本を拠点に活躍する神野立生。
パリで出会って以来 50 年にわたり親交を深められたお二人の展覧会を、ゆかりの地京都で開催いたします。
お二人のフランス留学のきっかけとなった関西日仏学館(現、アンスティチュ・フランセ関西)と京都市が主催するニュイ・ブランシュKYOTO2022への参加が決まり、アンスティチュ・フランセ関西の共催により、同館稲畑ホールでのトークが実現することとなりました。現代日本を代表する国際作家の一人として活躍される松谷武判の存在と、50年に渡るお二人の活動の軌跡を作品展とトークイベント、二つの場でどうぞお楽しみ下さいませ。
ギャラリーヒルゲート
松谷 武判 Takesada Matsutani
1937 大阪市阿倍野区に生まれる
1960 新製品ビニール接着剤“ボンド”に興味を持ち、絵のマチエールに使用し始める
1960 第9回具体美術展に初出品(大阪高島屋)
以後1972年の具体美術協会解散まで全展に出品
1963 具体美術協会会員に推挙
1966 フランス政府留学生選抜第一回毎日美術コンクール
(京都市美術館)でグランプリ受賞
以降、現在までパリを拠点に活動を続ける
1967 S・W・ヘイターの版画工房アトリエ17に入門、69、70年と助手を務める
1970 アトリエ17を辞し、モンパルナスにシルクスクリーン版画工房をつくる
主な個展
1993 「松谷武判展'60年代から今日まで」 西宮市大谷記念美術館(兵庫)
1999 「松谷武判の版画 絵画」 芦屋市立美術博物館(兵庫)
2002 「松谷武判展」 ケアンズ州立美術館(ケアンズ、オーストラリア)
2007 「松谷武判 回顧展」 アンドレ・マルロ文化センター
(アジャン、フランス)
2010 「流動」 神奈川県立近代美術館(鎌倉)
2012 椿近代画廊(東京)
2015 「CURRENTS 松谷武判の流れ」西宮市大谷記念美術館(兵庫)
2018 ギャラリーほそかわ(大阪)
2019 「Takesada Matsutani」ポンピドゥーセンター(パリ、フランス)
2022 Hauser&Wirthギャラリー(ニューヨーク、米国)
主なグループ展
1968 「第1回パリ国際版画ビエンナーレ展」パリ市立近代美術館(フランス)
2012 「国立新美術館開館5周年「具体」-ニッポンの前衛 18年の軌跡」国立新美術館(東京)
2017 「第57回ベネチアビエンナーレ国際展 ’VIVA ARTE VIVA’」(イタリア)
2018 「CONFLUENCE Aliska Lahusen and Takesada Matsutani」
日本美術技術博物館(ポーランド)
神野立生 Ritsuwo Kanno
1946 兵庫県西宮市に生まれる
1969 京都市立美術大学日本画科卒業
1972 京都市立芸術大学専攻科日本画専攻修了
1972~'74 フランス政府給費留学生として渡仏
1973 Ecole Nationale Supérieure des Arts-Décoratifs de Paris 壁画科卒業
1973~'74 Atelier17(銅版画工房)にて制作
1975 銅版画工房アトリエ凹凸開設
1982~'89 毎日新聞 岡部伊都子随筆「賀茂川のほとりで」
銅版画によるカット
1982~2011 朝日カルチャ-センタ-(大阪)講師
2009 特定非営利活動法人アトリエ凹凸開設
個展
1983年以来、番画廊(大阪)・ぎゃらりいセンターポイント(東京)・ ギャラリーアライ(西宮)・ 画廊ぶらんしゅ(池田)・ ギャラリー北野坂(神戸)
・土屋現代画廊(大阪)・LADS GALLERY(大阪)・椿近代画廊(東京)他で、個展多数
主なグループ展
1988, 90, 92, 07 兵庫の美術家(兵庫県立近代美術館)
2008, 12, 15,18 「日仏交流版画展/Exposition Franco-Japonaise d'estampes」 Cité Internationale des Arts/Paris アトリエ凹凸主催
2010 アトリエ凹凸 1975~2010(西宮市立市民ギャラリ-)
2015 アトリエ凹凸日仏交流版画展+40 周年記念展(西宮市立市民ギャラリ-)
2017, 19, 21 OUTOTSU 版展(西宮市立市民ギャラリ-)
2018, 20, 22 OUTOTSU 版展(東京都美術館)
トーク&スライド上映
「フランス在住の美術家、 松谷武判が語る」
10月2日(日) 14:00~16:00
会場:アンスティチュ・フランセ関西 稲畑ホール
(京都府京都市左京区吉田泉殿町8)
参加費無料、 定員60名(要予約)
(ご予約、お問い合わせはギャラリーヒルゲートまで)
共催 アンスティチュ・フランセ関西
協力 藤原次郎映像作品制作委員会
9月6日(火)~9月18日(日) 〈9/12(月)休廊〉
1F・2F【司修展-絵本『まちんと』(文・松谷みよ子/偕成社刊)原画と新作絵画】
松谷みよ子さん
いま どこですか。
坪田譲治さんとお会いして、笑いながら、
つもりつもった話をされているのでしょうか。
民話採訪の旅や、黒川能を観る旅や、黒姫の山小屋や、広島への取材旅行も、楽しさといっしょに、戦争のこと、原爆のこと、命のことなど考える旅でした。アウシュヴィッツへは、ぼく一人で取材しましたが、『私のアンネフランク』のゲラを読みながら、戦争の狂気、残酷、悲惨などを、全身で感じてまいりました。
松谷みよ子さん
ヒロシマの
ナガサキの
オキナワの
悲しみを、
苦しみを、
命を、物語り、新しい人たちへ、新しく生きる道を、考える道を、示してくださった。
手をにぎりあうように、水を飲むように、歌をうたうように。
まちんと
すこし むかし
ちいさな子が
もうじき 三つになる子が
広島に すんでいて
昭和二十年八月六日の朝
げんしばくだんに
おうたげな
たった いっぱつの
ばくだんだったけれど
いっしゅんのうちに
まちは もえあがり
いっしゅんのうちに
まちは くずれおち
人も ほのおともえ
いきのこった 人びとは
やけただれて
さまよった
黒い雨は
そのうえに
ふりそそぎ ふりそそぎ
その子も
くるしみながら ねかされて
トマトを 口に いれてやると
まちんと まちんと
といって ほしがった
ちょっとまってねえ
トマトを さがしてくるからねえ
その子の おかあさんは
そういって さがしにでたけれど
くずれ やけおちたまちに
トマトはなかった
たった ひとつでいいから
トマトを………トマトを………
ようやく ひとつみつけて
もどったとき
その子は もう死んでいた
まちんと まちんとと
いいなが
死んでいったげな
その子は 死んで
鳥になったげな
そうして いまがいまも
まちんと まちんとと
なきながら
とんでいるのだと
ほら そこに………
いまも………
絵本ができてから、ぼくは広島へ何度も行きました。爆心地近くの、本川小学校は、約四百人の小学生が爆死しています。その原爆資料館で、低学年の副読本として『まちんと』を使っていると、本川小の先生から聞きました。子どもたちの感想文も読みました。松谷さんが伝えたかったことが、幼い子らに伝わっていたのです。
『まちんと』は、松谷さんが、伝説を探る旅で聞いた、現代の民話でした。死んだ子の魂が、鳥になるという、昔話の型をもっていたといいます。
ほら そこに………
いまも………
と呼びかけた松谷みよ子さんも、
鳥になって、まちんと まちんと
と啼きながら飛んでいらっしゃるのでしょう。
ですから、
さようなら とはいえません。
司 修
(2015年4月4日
「松谷みよ子お別れの会」での弔辞)
司 修(TSUKASA Osamu)
1936 群馬県前橋市生まれ
中学卒業後、独学で絵を描き始める
自由美術協会会員を経て、‘64年主体美術協会の創立に参加
(‘90年より無所属)
1976 『金子光晴全集』の装幀により講談社出版文化賞
1978 『はなのゆびわ』により小学館絵画賞
1986 池田20世紀美術館で〈司修の世界〉展
1989 「バー螺旋のホステス笑子の周辺」が芥川賞候補
1993 「犬」(『影について』所収)で川端康成文学賞
日本橋三越他で朝日新聞社主催「司修挿絵展-小川国夫『悲しみの港』」
同年、第36回安井賞審査員
2007 『ブロンズの地中海』で毎日芸術賞
2008 「両洋の眼展」で河北倫明賞
2011 群馬県立近代美術館で「司修のえものがたり-絵本原画の世界」開催
『本の魔法』で第38回大佛次郎賞
2014 3月『絵本銀河鉄道の夜』(偕成社)刊
6月『幽霊さん』(ぷねうま舎)刊
2015 12月 『Ōe-60年代の青春』(白水社) 刊
2016 第26回イーハトーブ賞受賞(花巻市)
2017 岩波書店『図書』表紙及びエッセイ連載開始
(2021年12月まで毎月)
2020 7月 『空白の絵本-語り部の少年たち-』(鳥影社) 刊
『戦争と美術』『語る絵』『絵本の魔法』『孫文の机』『戦争と美術と人間』等の評論や小説、『まちんと』『河原にできた中世の町』『雨ニモマケズ』他絵本、 『風船乗りの夢』『壊す人からの指令』他の画文集等、著書多数。
8月30日(火)~9月4日(日)
1F【第11回 伊藤隆 水彩画展-町並彩歩-】


2F【第30回 洛楽展】(洛南高校美術部OB)
〈出展作家〉
故 澁田 純先生
中村 公一 樫 正浩 小島 弘資 田中 篤
元橋 寛 谷口 知弘 宗重 隆寛
8月23日(火)~8月28日(日)
夏期休廊
8月16日(火)~8月21日(日)
12:00~19:00(最終日~17:00)
1F【木版画サークル 板遊会展】
〈出展作家〉
青木 永年 芦津 明子 内多 美智子
佐々木 信廣 田口 正子 宮木 新平
村松 博行 森山 尚
2F【勝山正則・春枝 二人展「豊岡市感謝状拝受記念」】(木版画・フロッタージュ)
勝山 正則 (Masanori Katsuyama)
1942 京都市に生まれる
1957 独学で木版画をはじめる
1971 京都市の平安画廊で初の個展を開く(以後2008年まで)
その後、京都・東京・出石(兵庫)・青谷町(鳥取県)・名古屋・
長野・ 奈良・富山・静岡・滋賀・広島・大分など各地で個展を開く
1974 全関西国画会新人賞受賞
1987 毎日新聞社世界歴史都市会議に寄せて「京は甦るか」、に木版画挿絵連載
1988 日本版画会に出品、初入選。以後継続出品
1990 朝日新聞京都版「ワンダーランド」に木版画挿絵連載
1996・97 日本版画会選抜展出品
1997 プノンペン(カンボジア)で木版画の指導 個展を開催
棟方記念版画大賞展入賞
2001 関西版画会創立(主宰)
2002 キエフ(ロシア)で個展
2003 取県青谷町立あおや郷土館で「因州和紙木版画展」を開催
(主催:青谷町教育委員会・あおや郷土館)
日本版画会にて日本版画会賞受賞
2005 関西版画展にて因州和紙による版画展との交流、
後援:毎日新聞社大阪本社、協力:あおや郷土館
(関西版画展第1回よりカナダ版画協会とも交流)
スペイン・バルセロナのサン・アングレウ区役所のギャラリーで個展
ピカソが卒業したリョッチャ美術学校で木版画制作の講義・実習
2006 鳥取市あおや郷土館で「関西の作家による現代版画展」
(主催:鳥取市教育委員会・あおや郷土館、協力:関西版画会)
「全国版画選抜展」鳥取市青谷町・あおや和紙工房主催
2008 鳥取県・岩美町観光会館2階ギャラリー(浦富八景勝山正則木版画展、
主催:岩美町、観光(岩美町)協会)
東京・第49回日本版画会展にて萬華賞受賞(竜神洞・・・浦富八景より)
2009 京都・ギャラリーヒルゲート「勝山正則展」
2010 ハワイ(アメリカ)で個展
京都・ギャラリーヒルゲート「勝山正則・春枝展」(以後毎年開催)
2016 朝日新聞京都版文化面 俳句・短歌欄の挿絵担当(現在も連載中)
2018 関西版画会 解散
2019 京都・長岡天満宮 神楽殿「勝山正則・春枝 版画展」
2022 勝山正則・春枝 二人展(豊岡市立美術館-伊藤清永記念館-)
現在 日本版画会会員
勝山 春枝 (Harue Katsuyama)
1942 京都生まれ
1960 京都市市民アトリエにて銅版画習得、 京都を中心に個展・
グループ展で活動
2006 独学で木版画(布と和紙を使って)制作、 日本版画会展 出品
以後毎年出品
2010 第51回日本版画会展 奨励賞
版画フォーラム 和紙の里ひがしちちぶ展
出品以後毎年出品(様々な賞を受賞)
ギャラリーマーヤにて個展(高槻市)
2013 版画フォーラム 10周年記念パリ展 選抜出品
「五次元KYOTO展」にてリチャード・ブラック・ストーン氏
お買上げ(在ニューヨーク)
2021 日韓友好版画・挿絵(イラスト)展 神戸新聞社賞(兵庫県立美術館)
2022 勝山正則・春枝 二人展(豊岡市立美術館-伊藤清永記念館-)
現在 無所属
私と勝山夫妻との出会いは、2017年に私が所属する京都府肖像写真技能士会で、写真展「翔貌~京の匠」を開催する事になり被写体になる京都の職人さんを探していました、そこで家の近くの体操教室で一緒だった勝山春枝さんに声をかけました。勝山春枝さんは実家で代々続く西陣織の仕事をされており、被写体になってもらえないか?と声をかけたらすぐに「喜んで」というお返事をいただきました。撮影した写真からは熟練の織りの技術に誇りを持った春枝さんの表情を表現できたと思っています。そこから、ご主人が木版画作家であると知り、ギャラリーヒルゲートでの展覧会を見せていただき、お二人の作品展の記録写真を写すようになりました。
勝山正則さんの木版画からはダイナミックな生命力と温もりを感じます。春枝さんのフロッタージュからは正直に生きる姿勢を作品に込められていると感じます、お二人の人柄がそのまま表れています。
ご夫婦ともに今年は傘寿を迎えられて作品作りにも力を入れて活動されるだろうけど、体の不調もそれなりにあるご様子です、そんな中今年2022年秋は兵庫県の豊岡市美術館での二人展を予定されています、体調のことを気遣いながらも次なる歩みにゆっくりでもいいから進んでいただきたいと思います。
伊藤治美・写真家
8月9日(火)~8月14日(日)
12:00~19:00(最終日~17:00)
1F【坂本摩七美展~古風なメヌエット~】(油彩・テンペラ他)
2F【上田三佳展 すきまと間(あいだ)にあるいろたち】(ミクストメディア)
はじまりは まっしろ
ひとふで ふたふで
いろ が かさなりあう
いろ が 動きだす
新しい景色 の はじまり
6月21日(火)~12月25日(日) ※月曜休廊
12:00~19:00(日曜日~17:00)
奥庭空間【木代喜司・宇治川久司 具象彫刻二人展】(彫刻)
木代 喜司 KISHIRO Yoshiji
1940 京都生まれ
1962 京都学芸大学特修美術科卒業
1963 日展初入選 京展市長賞受賞
1974 京展市長賞受賞(同’77)
1978 京展審査員を務める
1981 日展特選受賞(同’82)
1985~2003 京都教育大学美術科教官
1988 全国身体障害者スポーツ大会記念メダル制作
1989 日展審査員を務める(同’97)
1991 紺綬褒章受章
2001 第14回京都美術文化賞受賞
2001~03 夏の全国高等学校野球大会メダル制作
2005 コンスタンチン・ブランクーシ賞受賞
2016 改組新第3回日展 日展会員賞受賞
2019 「第37回京都府文化賞 功労賞」受賞
2020 「京都市芸術振興賞」受賞
主に京都で個展、グループ展多数
現在 日展審査員 京都教育大学名誉教授
宇治川 久司 UJIGAWA Hisashi
1952 京都府宇治市に生まれる
1971 京都市立日吉ヶ丘高校 彫刻科 卒業
京展 初入選
1974 日展 初入選 京展 市長賞受賞
1975 日彫展 奨励賞受賞(同’76)
1976 京都精華短期大学 立体造形専攻科 卒業
1983 日本芸術院会員 松田尚之先生に師事
1984 日展 特選受賞(同’86)
1991 京展 審査員
1992 日彫展 審査員(同2000)
1994 日展 審査員(同2001,2008)
2000 アートヒル三好ヶ丘彫刻フェスタ 特選受賞 設置
2004 京都大丸にて個展
2006 首相官邸に作品展示
文化庁在外研修(イタリア国立カッラーラ美術大学)
2009 右京区役所「なかよし」制作
他、グループ展
現在 日展会員 審査員、京都彫刻家協会会員、
京都精華大学非常勤講師
8月2日(火)~8月7日(日)
12:00~19:00(最終日~17:00)
1F【西山 彰 展】(二紀会準会員)
2F【江川 恵 展】(日本画)


7月26日(火)~7月31日(日)
12:00~19:00(最終日~17:00)
1F・2F【<シリーズ第5回>池袋モンパルナスの青春 -生誕110年丸木俊を中心に-】
(※大野五郎さんと松下明治さんが追加されました。)
〈出展作家〉
麻生 三郎 大野五郎 小熊 秀雄 田中 佐一郎
寺田 政明 野見山 暁治 松下明治 丸木位里
丸木 俊 山本 恪二 吉井 忠
人見ジュン子さん(ギャラリー・ヒルゲート)は時間が経つと丸木位里・丸木俊の展覧会をしないではいられない気持ちになるそうである。二人の作品を見たくなる。それは人見さんの原点、ギャラリーを始めた頃の初心を思い起こさせる。この話を私は幾度となく聞いた。そのたびに人見さんの熱意を感じる。そしてその熱に位里も俊もおおいに意気に感じたのだと思う。そして、展覧会は始まった。二人はお客様との会話を楽しんだ。
丸木ひさ子
2022年は、丸木俊先生の生誕110年に当たります。1989年から毎年開催してきた 丸木位里・俊 展の作品選びにアトリエに伺った折、お二人から宇佐美承著『池袋モンパルナス』を紹介していただいたのがきっかけで、2003年に私どもでのシリーズ第1回「池袋モンパルナスとその周辺」を開催することになりました。戦争へと傾斜していく時代の中で、若い芸術家たちが多く住み「池袋モンパルナス」と呼ばれたアトリエ村は、そこだけは自由な精神と芸術創造の熱気に溢れたつかの間の空間であったのでしょう。
その時代の困難と葛藤は、戦後、GHQの抑制の中で1950年から「原爆の図」を発表し始めた丸木夫妻の原点を形作ったのかもしれません。同じ時空間を共有した作家たちの作品とともに丸木俊先生の’50年代から’90年代の作品を展示致します。
どうぞ御高覧下さいませ。
ギャラリーヒルゲート
麻生三郎 あそう・さぶろう(1913-2000)
1913年、東京市京橋区に生まれる。1930年に太平洋美術学校選科に入学。同校では松本竣介や寺田政明らが学んでいた。1936年に寺田政明らとエコール・ド・東京を結成する。豊島区長崎にアトリエを構え、1939年には福沢一郎、北脇昇、寺田政明、丸木位里らと美術文化協会を結成。さらに1943年には寺田政明、松本竣介、靉光、糸園和三郎、井上長三郎、大野五郎、鶴岡政男と「新人画会」を結成。戦況が厳しくなり、軍部による抑圧の中で作品を発表し続けた。1947年より、新人画会の同人とともに自由美術家協会に参加。1952年より1981年まで武蔵野美術学校にて教鞭をとり、後進の育成にあたった。1959年、第5回日本国際美術展で優秀賞。1963年4月、芸術選奨文部大臣賞。
大野五郎 おおの・ごろう(1910-2006)
1910年、東京に生まれる。1926年、斉藤與里の紹介で藤島武二が指導する川端画学校に入学する。1928年、第3回一九三〇年協会展に初入選。1929年、同協会の絵画研究所に入り、里見勝蔵に師事し、ゴッホ、フォーヴィスムの影響を深く受ける。1930年に第17回二科展に入選。1931年、第1回独立美術協会展に入選、O氏賞を受賞した。1943年に井上長三郎、寺田政明、靉光、鶴岡政男、糸園和三郎、松本竣介、麻生三郎と新人画会を結成。1947年、独立美術協会を脱退して自由美術家協会に参加。1964年には、同協会を離れ、寺田政明、森芳雄、吉井忠とともに主体美術協会を結成した。没後の同年4月に、「大野五郎―画業八〇年の軌跡」が、八王子市夢美術館にて開催。
小熊秀雄 おぐま・ひでお(1901-1940)
1901年、北海道小樽市生まれ。10代半ばで様々な雑役労働に従事。21歳 で旭川新聞社の見習い記者となり文芸欄も担当、挿絵も描く。この頃より童話や詩を次々に発表する。1928年に上京し、転々としながらも池袋モンパルナスに住み続ける。1931年プロレタリア詩人会に入会し、活発に活動する。この頃より弾圧が厳しくなり2度にわたり検挙される。1934年頃、寺田政明と知り合い、靉光、麻生三郎、大野五郎、松本竣介ら画家たちとの交流が広がり、 再び絵を描くようになる。1938年、『サンデー毎日』に「池袋モンパルナス」を発表。1940年10月20日、肺結核のため39歳で死去。
田中佐一郎 たなか・さいちろう(1900-1967)
1900年、京都市に生まれる。1922年、京都市立絵画専門学校予科2年に編入する。1925年、同校を卒業し、上京。安井會太郎に師事する。1926年、第7回帝展入選。1928年、1930年協会研究所で指導を受け、翌年から同協会展に出品する。1931年、前年結成に参加した独立美術協会の第1回展で独立賞を受賞。1932年渡仏し、翌年帰国。1934年独立美術協会会員となる。 1938年から翌年にかけて、従軍画家として中支へ。1940年以降も、中国、フィリピン、ビルマなどへ赴き、戦争記録画を描く。1947年、池袋美術研究所を開設、一年余り指導にあたる。
寺田政明 てらだ・まさあき (1912-1989)
1912年、福岡県に生まれる。1928年に上京し、1930年、太平洋美術学校に入学する。学校近くの茶房りりおむに麻生三郎や松本竣介らと集い靉光、長谷川利行らとも知り合う。1932年、独立美術協会第2回展に初入選する。1933年、豊島区長崎町へ転居し、詩人の小熊秀雄、山之口獏らと交流する。1936年麻生、吉井忠らとエコール・ド・東京を結成、さらに池袋美術家クラブを設立する。1938年糸園和三郎、北脇昇らと創紀美術協会を結成。1939年、美術文化協会に参加する。1943年、新人画会を結成し、第3回展まで全て出品。1944年には志願して従軍画家となる。1949年、自由美術家協会に参加する。以後、同会はじめ、現代日本美術展、日本国際美術展などに出品する。1963年、6か月間渡欧する。1964年、自由美術家協会を退会し、大野五郎らと主体美術協会結成。
野見山暁治 のみやま・ぎょうじ(1920-)
1920年福岡県に生まれる。1939年、東京美術学校本科入学、池袋モンパルナスに住む。1943年、戦争のため繰り上げ卒業、陸軍二等兵として満州に送られるが、1944年、病気のため現役免除。1948年、自由美術家協会賞受賞、会員になる(’64年退会)。1952年フランス政府私費留学生として渡仏。1958年、安井賞受賞。2000年文化功労者。2005年、戦死した画学生たちの遺作を集めた美術館「無言館」の活動で菊池寛賞受賞。2014年、文化勲章受章。現在も活発な創作活動を続けている。
松下明治 まつした・めいじ(1912-2001)
1912年、広島県に生まれ、京都で育つ。1932年、東京美術学校に入学し、池袋モンパルナスの住人となる。当時から1939年の研究科終了後も藤田嗣治に師事しつづけ、二科展に出品。この間二度、南方へ海洋絵画研究のため派遣され、紀元2600年奉祝展に「母子」を依頼出品。1944年、京都に戻り堀川女学校、後に日吉ヶ丘高校美術コースで教える一方、1953年~54年、絵画研修のため渡仏。帰国後、一陽会会員となり。 1981年汎具象美術協会を設立。
丸木位里 まるき・いり(1901-1995)
1901年、広島県生まれ。高等小学校卒業後、大阪で絵を学ぶ。1923年、上京、関東大震災により帰郷。この頃、広島でのプロレタリア美術運動に関わる。1934年に再び上京、1936年の第1回芸州美術協会展では日本画家船田玉樹の他、靉光と共に出品。1938年、歴程美術協会第一回展出品。1939年、銀座で丸木位里、船田玉樹二人展開催。1940年、美術文化協会第1回展出品。1941年、丸木俊(当時は赤松姓)と結婚、豊島区長崎町のアトリエに住む。1945年原爆投下直後の広島の実家に約一ヶ月滞在。1947年、第一回前衛美術展、第1回日本アンデパンダン展に出品。1950年、俊と共に《原爆の図》を発表。国内巡回展。1966年、埼玉県東松山市に移住。翌年、原爆の図丸木美術館開館。
丸木俊 まるき・とし(1912-2000)
1912年、北海道に赤松俊として生まれる。1929年上京し、女子美術専門学校で洋画を学ぶ。 1933年、同校卒業、千葉県で小学校の代用教員となる。二科展に出品する。1937年、モスクワへ赴任する外交官一家の家庭教師として一年間滞在。翌年帰国し、豊島区長崎町のアトリエに入居。1940年、ミクロネシア群島に半年滞在、南洋の個展開催(銀座・紀伊国屋画廊)。1941年、再び家庭教師として半年モスクワに滞在。同年、丸木位里と結婚。美術文化協会出品。1945年8月、位里とともに原爆投下直後の広島へ。1948年、女流画家協会に参加。第1回前衛美術展出品。1950年、位里とともに《原爆の図》を発表。1940年代より児童書の絵も多く手がけた。1967年、埼玉県松山市に丸木美術館開館。
山本恪二 やまもと・かくじ(1915-2000)
1915年、滋賀県に生まれる。東京美術学校彫刻科学生の頃、唯物論研究の読書会に参加して、佐藤忠良等とともに逮捕され、退学、後に復学、三年遅れで卒業。出所後、すずめヶ丘にいた先輩、柳原義達に誘われ新制作派協会展に出品。戦後の1952年会員となり、1958年フランス留学。京都市立芸大の教授として後進の指導にあたった。
吉井忠 よしい ただし(1908-1999)
1908年、福島市に生まれる。1926年、上京し、太平洋画会研究所に通う。1928年第9回帝展に初入選、1936年独立美術協会第6回展に入選。同年10月、渡欧。翌年8月帰国、豊島区長崎町に住み始める。翌年、美術文化協会の結成に参加し、以後、1946年まで同展に出品する。戦後は井上、佐田勝、丸木位里らとともに前衛美術会を結成する。また、自由美術家協会展や日本アンデパンダン展などに出品。1964年には自由美術家協会を退会し、寺田、大野五郎らと主体美術協会を結成。
夜話市民講座Bコース
講師 岡村 幸宣 (原爆の図丸木美術館学芸員)
「「原爆の図」前史 ―赤松俊子(丸木俊)と丸木位里の絵画の出会い」
7月29日(金) 18:30~20:00
ギャラリー1F 参加費1,000円(学生500円)
定員30名(要予約)
7月19日(火)~7月24日(日)12:00~19:00(最終日~17:00)
1F【京都銅版画協会ミニアチュール展】
〈出展作家〉
芦田 朋子 和泉 靖子 井上 良子
大内 冨佐子 オダアサコ 加藤 富美子
金山 雅幸 加納 善次 神元 三重子
木村 昌美 清水 治枝 薛 春花
瀧 光太郎 東儀 光則 中村 是之
西村 昌佐子 二宮 さち子 ハセガワアキコ
長谷川 智弘 畑 ゑり子 東村 幸子
ふじみつこ 三田村 直美 森田 万里
森田 道子 森野 有子 安井 豊
(特別展示2F 前川秀治)
2F【前川秀治 銅版画展(京都銅版画協会 特別展2022)】
7月12日(火)~7月17日(日)12:00~19:00(最終日~17:00)
1F・2F【第15回 京都二紀小品展】
〈出展作家〉
生駒 泰充 日下部 直起 黒田 冨紀子
赤木 睦代 金田 千加子 近藤 慧子
坂田 芳孝 城野 秀世 根垣 睦子
一道 万羅 岩本 敬子 金山 雅幸
小泉 広明 コスゲカズコ 後藤 裕子
田嶋 香里 築山 佳民 東樋口美智子
西村 育子 西山 彰 樋口 健介
平坂 美嵯子 吉田 えり子
赤松 悦子 荒磯 代志子 稲垣 正子
岩日 召子 上野 裕子 河南 久子
喜多村みづほ 桑名 志乃ぶ 桑原 博司
小寺 信子 重川 淳子 下林 幸子
田中 郁子 田中 聡子 堂前 美枝子
富田 由基子 西脇 一恵 秦 登志夫
藤本 淑成 本土 彰 南 峰世
護邦 ちとせ 安田 紀子 吉元 暁子
6月28日(火)~7月10日(日) 〈7/4(月)休廊〉12:00~19:00(最終日~17:00)
1F・2F【第29回 心に響く小品展】
〈出展作家〉
赤松 加奈 秋口 悠子 荒牧 陽一郎
池田 良則 生駒 泰充 石井 豊太
石股 昭 石母田 ななみ 出原 司
伊勢 信子 一居 孝明 市川 曜子
伊藤 隆 井上 廣子 井隼 慶人
今尾 栄仁 入佐 美南子 岩井 晴香
岩田 百子 烏頭尾 精 海野 厚敬
榮永 大治良 江川 恵 大杉 真司
大沼 憲昭 大森 啓 荻野 美穂子
奥田 輝芳 甲斐 扶佐義 勝山 正則
門川 昭子 上岡 真志 川上 力三
貴志 在介 岸 雪絵 岸中 延年
木代 喜司 来野 あぢさ 北村 美佳
木下 晋 木村 克朗 木村 隆
木村 正恒 日下部 直起 日下部 雅生
久野 隆史 栗本 夏樹 黒川 彰夫
黒田 冨紀子 桑原 紀子 国府 克
小嶋 晶 児玉 健二 小西 煕
小林 一彦 小林 敬生 小山 久美子
近藤 慧子 齋藤 修 齊藤 博
坂爪 厚生 佐久間 嘉明 桜井 貞夫
信ヶ原 良和 澁谷 和子 しみず やすこ
集治 千晶 白井 雅子 鈴木 春生
角 りわ子 髙谷 光雄 高安 醇
田島 征三 田島 征彦 田中 孝
田中 直子 谷 なつ子 谷口 淳一
田村 研一 田村 仁美 檀野 功
司 修 鶴身 幸男 鳥海 太郎
内藤 英治 直海 かおり 長尾 紀壽
中佐藤 滋 中林 忠良 中原 史雄
難波 洋子 二階 武宏 西 真
西久松 友花 西久松 綾 根垣 睦子
根木 悟 野上 徹 野見山 暁治
橋本 文良 橋本 真弓 長谷川 宏美
長谷川 ゆか 畑 千秋 八田 哲
林 康夫 林屋 拓蓊 樋上 千哲
平岡 靖弘 蛭田 均 蛭田 美保子
廣重 明 廣田 政生 福岡 奉彦
福島 一二三 藤井 喜久雄 藤田 つぐみ
藤田 俊哉 冨士谷 隆 藤平 三穂
古野 恵美子 本田 希枝 馬越 陽子
増田 常徳 松生 歩 松谷 武判
松村 綾香 マツモト ヨーコ 馬淵 哲
丸山 勉 三浦 以左子 三橋 卓
水口 裕務 向井 隆豊 向坂 典子
武蔵 篤彦 村上 泰造 村山 明
目良 真弓 森 絵実子 山岡 明日香
山河 全 山下 茜里 山田 修市
山田 実 山根 須磨子 山本 桂右
山本 俊夫 吉岡 佐知 リチャード・スタイナー
若林 亮 渡邉 章雄
2年半に及ぶパンデミックが終息を見ないままに、今また戦争の悲劇に世界は直面しています。この困難な状況を生きる中で、芸術や文化は大切なものであり、時に力を与えてくれるものであることを私たちに再確認させてくれたように思います。
御高齢の大家から20歳代の新鋭まで現役作家の小品を展示させていただく毎年恒例の当展は、今年29年目を迎え、152人の作家が御出展下さることになりました。
油彩・水彩・日本画・版画・ドローイング・写真・彫刻・陶・染・織・漆...。小さな作品の中に広がる奥深く豊かな世界をお楽しみいただきたく御案内申し上げます。
ギャラリー・ヒルゲート
6月14日(火)~6月26日(日) 〈6/20(月)休廊〉12:00~19:00(最終日~17:00)
1F・2F【田島征彦展 新作絵本『なきむしせいとく 沖縄戦にまきこまれた少年の物語』絵本原画と型絵染】
田島 征彦 Tajima Yukihiko プロフィール
1940年 大阪府堺市に生まれる
1945年 父の故郷へ転居、高知県の山村で幼少期を過ごす
1959年 京都市立美術大学(現・京都市立芸術大学)工芸科染織図案専攻に入学
染織を嫌い劇団美大アトリエ座舞台美術集団で舞台装置、影絵などに熱中し、授業へ出なかった。
主任教授の稲垣稔次郎先生に絵本の世界を教えられる
1963年 美大を卒業して専攻科(現・大学院)へ入るため真面目に型染作品の制作を始める
「染色集団∞無限大」結成に参加、73年解散まで出品
1965年 日本版画協会展(東京都美術館)に型染作品を版画として出品(現在まで)
1975年 京都府洋画版画新人賞受賞
染織X展 京都市美術館大陳列室で毎年大作品を出品(1989年まで)
1976年 絵本『祇園祭』で世界絵本原画ビエンナーレ展金牌受賞
1977年 京展賞受賞(版画部門・シルクスクリーン)
1979年 『じごくのそうべえ』第1回絵本にっぽん賞受賞
1980年 「染と織─現代の動向」(群馬県立近代美術館)
1986年 「民話を描く・田島征彦型絵染の世界」
(滋賀県八日市文化芸術会館、京都市社会教育総合センター 現アスニー)
1987年 特別陳列 「田島征彦の世界」(西宮市大谷記念美術館、姫路市立美術館)
『てんにのぼったなまず』で世界絵本原画ビエンナーレ展金牌受賞
1991年 「染と織─現代の動向」(群馬県立近代美術館)
染・清流展1回〜20回(京都市美術館、染・清流館他)
「発動する現代の工芸1945 ─1970」(京都市美術館)
1993年 文化庁芸術家特別在外研修生としてパリのアトリエ・
コントルポアンで銅版画制作
1995年 自伝的作品集「憤染記(ふんせんき)」染織と生活社刊
2000年 オキナワからのメッセージ田島征彦展(佐喜眞美術館・沖縄県宜野湾市)
2001年 絵本と現代美術展(京都芸術センター)
京都の工芸1945-2000」(京都国立近代美術館)
2003年 田島征彦型絵染の世界展(熊本県不知火町立美術館)
2005年 田島征彦−絵本と型絵染展(京都府八幡市立松花堂美術館)
2005・2008年 第6・7回高知国際版画トリエンナーレ展
2006・2007年 激しく創った田島征彦・征三の半世紀展(高知県立美術館)
’07年(新潟市新津美術館)
2007年 祭を染める2人展(長尾紀壽と)(染・清流館)
2009・2015年 KATAZOMÉ田島征彦展(兵庫県三木市立堀光美術館)
2009−2013年 第1回〜5回 祇園祭展(染・清流館)
2010年 京都美術文化賞受賞
2011年 京都府文化功労賞受賞
2013年 「田島征彦型染展」(坂出市民美術館)
2014年 「祇園祭田島征彦の世界」(染・清流館)
2015年 『祇園祭・田島征彦型染の世界』染・清流館・染織と生活社刊
『ふしぎなともだち』第20回日本絵本賞大賞受賞
2016−2018年 「ファンタジーを染める たじまゆきひこ展」
(堺市博物館、桐生森林美術館、多治見こども陶器博物館)
2019年 京都の染織展(京都国立近代美術館)
2020年 兵庫県文化賞受賞
「疫病退散祈願!―祇園祭絵巻・田島征彦―型染と絵本原画展」(沖縄・佐喜眞美術館)
2021年 「気骨の作家 田島征彦が染め上げる!―絵本の原画と型染の世界―展」
(守口市立図書館)4/3-4/29
「現代の町絵師 笑いと反骨の画家 田島征彦展」(安曇野ちひろ美術館,6/5-9/5)
「30周年記念 第23回 染・清流展 ビエンナーレ2021」(染・清流館,10/1-10/23)
2022年 兵庫県文化賞記念「笑いと反骨の画家 田島征彦展」
(兵庫県公館県政資料館,2/18-5/14)
現在 日本版画協会会員 淡路島在住
当画廊は6月から開廊35年目に入ります。
右も左も分からずに始めた素人画廊を開廊当初から導き、支えて下さった田島征彦先生。
先生にとって大切なテーマである「沖縄」を、「沖縄戦」という重いテーマに正面から取り組んで描かれた新作で、35年目の口火を切らせて頂きます。
世界が「戦争」の恐怖に直面している今、是非とも御高覧いただきたく御案内申し上げます。
ギャラリーヒルゲート
☆ 田島征彦(絵本作家・染色家)「『なきむしせいとく』―沖縄戦を経験して」
会場変更しました 6月18日(土)18:30~20:00 ギャラリー1F 参加費1,000円(学生500円) 定員30名(要予約)
※田島征彦先生のトークが早くも定員に達したため、会場を変更することとなりました。
定員110名に増えましたので、皆様のご参加を心待ちにしております。
6月18日18:30~20:00(受付18:00~)
参加費:1,000円(学生500円) 定員:110名(要予約)
会場:ウィングス京都(京都市男女共同参画センター)
2階セミナー室 A・B
〒604-8147 京都市中京区東洞院通六角下る御射山町262番地 075-212-7490(代表)
※お申込はギャラリーヒルゲートまでご連絡ください。
6月7日(火)~6月12日(日)
12:00~19:00(最終日~17:00)
1F【海野厚敬展 六月の心臓】(新制作協会会員)(ミクストメディア)


海野 厚敬 UNNO ATSUTAKA
1977 長野県長野市生まれ
2001 京都芸術短期大学洋画コース研究生修了
現在新制作協会 会員
〈主な展覧会〉
2021 Any KOBE with Art 2021 神戸北野異人館風見鶏の館/兵庫
ART LIVE KOBE 2021 ANAクラウンプラザホテル神戸/兵庫
2019 ART OLYMPIA 2019 in TOKYO 東京都美術館/東京 他
未景展 ('19、21) 御寺泉涌寺/京都
2018 BIWAKOビエンナーレ('18、20) 滋賀県近江八幡旧市街/滋賀
2016 新鋭選抜展 ―琳派 FOREVER- 京都文化博物館/京都
2013 ベストセレクション美術
東京都美術館/東京
2001 新制作展(以後毎年)国立新美術館 /東京 他
〈個展〉
2022 「六月の心臓」GALLERY HILLGATE/京都
2019 「見えても触れられない世界」GALLERY HILLGATE/京都
2017 「SEA」 GALLERY HILLGATE/京都
2015 「背骨と背景」GALLERY HILLGATE/京都
2013 「得体~Form of the sign~」Galerie Aube/京都
「the right」ギャラリー恵風/京都
「the left」GALLERY HILLGATE/京都
2012 「PASSAGE#2」GALLERY HILLGATE/京都
「異形の部屋」ART SPACE 感/京都
2011 「雲が速い日-aside-」 GALLERY HILLGATE/京都
その他、展覧会、個展多数
<受賞歴>
2019 ART OLYMPIA 2019 in TOKYO 優秀賞
2012 関西新制作賞、新制作展新作家賞 ('13'14)
2007 京展 京展賞
2005 上野の森美術館大賞展 優秀賞(産經新聞社賞)
2004 関西新制作展 新作家賞 (08)
〈その他の活動》
2019 coconoe 1st Album『或る日のhallo』CDジャケット
2020 coconoe 2nd Album『イルカは長い夢をみる』CDジャケット
本当の姿、奥にある大事な部分、秘宝。
そういうものの完成体を目指すが
頭に浮かんで描くのは、蛹のように何かを内包し
何かが生れ出る直前のような
“過程のフォルム”
2F【角りわ子展】(陶)


角りわ子 陶歴
1961年 鳥取県境港生まれ
1984年 同志社大学文学部美学芸術学専攻卒業
1988年 京都工業試験場 陶磁器研修本科、専科修了
1988年 京都西山窯にて四年間修業
1992年 京都ビエンナーレ入選
1992年 タイ サイアムセラドン社にて一年技術指導
1993年より長野県東御市 勘六山房(故水上勉氏主宰)にて作陶
同地の土を陶土として使用
1994年より東京、京都、神戸、大阪などで展覧会を開催
2003年 魯山人記念/食の器展(信濃美術館)奨励賞
日中文化交流協会会員
(文化交流団団員として94,97,04年に訪中)
他、国内外で個展、グループ展多数。
精進の人
角りわ子さんは、私が住む信濃北御牧村の煉性の強い畑つちを頑固に焼き続ける作家だ。私が「精進百撰」を出版したとき、百点を越す大鉢、小皿を焼いてくれた。多数の読者が本の写真を見て誉めてくれた。料理ではなく、皿や鉢を。日頃から角さんの容器で暮らしていると、よそへ出たとき、かすかな寂寞をもてあますのが常である。あ、あの皿がないぞと思うのだ。形も色も独自で一見して洋風な線描画も陶のもつ東洋の地風を滲み出していて、まことに味が深い。個性の多彩さはまったく、精進の人だと思わせる。 水上勉
北御牧の土と角りわ子の芸
陶土にいろいろな性質があるようだが、北御牧の粘土は釉と合えば、奥のふかいところがある。角りわ子はこの土の特質を掴んだ最初の陶芸家だろう。信州は昔から土にめぐまれない国だと聞いたけど、彼女の灰釉をつかった食器や、花器を見ていると、信濃で千年も眠っていた土の温かみを感じる。土は寄り添えば、人の心をぬくめるのである。そういう世界を、角りわ子はひとりで追求している。 水上勉
勘六山房
作家、故水上勉氏が主宰し、1993年に長野県東御市に作った工房。水上氏が最晩年の12年間を過ごし、執筆活動の他にも様々な創作活動を行った山房である。現在も、水上氏の思想に基づき、竹紙、陶芸をその場所の竹、土を使って制作している。
1995年の水上勉先生との二人展以来、当画廊への御出品は、個展・グループ展・小品展等約70回を数えますが、角さんの作品は、その度に新しい輝きを放っています。
信州八重原高原の硬い山土を、京都清水で修業した技を駆使して個性あふれる作品に仕上げる。
知的で目に美しく、手に取ると思いがけず軽く、温かくなじんで使いやすい角さんの器。「用」に基づきながら、そこに独自の「美」を結実させた角りわ子さんの作品世界をどうぞお楽しみ下さいませ。 ギャラリーヒルゲート
5月31日(火)~6月5日(日)
12:00~19:00(最終日~17:00)
1F【大槻睦子 個展】(日本画)
大槻 睦子 Ohtuki Mutuko
1956年 京都市に生まれる
1978年 京都市立芸術大学美術学部日本画科 卒業
1980年 京都市立芸術大学日本画専攻科 修了
1983年 奈良芸術短期大学 日本画コース 勤務
1988年 第15回 創画展 初入選
創画会賞・創画会春季展賞・京都市長賞
現在 創画会准会員 奈良芸術短期大学特任教授
2014年、私は現代詩を代表する詩人の一人である金 時鐘(キム シジョン)さんに出会いました。そして翌年の夏、金さんに導かれて詩人や小説家、詩の仲間たちと共に信州旅行へ行きました。
無言館では戦死した美大卒の若者たちの無念。ダム湖では英米の捕虜や徴用工たちの理不尽な死。満蒙開拓団の悲惨な末路。松代象山地下壕の生々しいノミの跡。そしてまた信州は昭和農業恐慌で売られて性奴隷になった少女が多数出た地でもあります。
「時は過ぎ去ってゆくものですか?その場にとどまっているのではありませんか?」という金さんの問いを自分の心にも問うて風景を見ると、信州の山々や湖には理不尽な目に遭った人々の魂が沈んでいるような気がしました。
その後数年間、私は信州に写生に通って魂の痕跡を探し、その魂に寄り添う方法を探してきました。ところが、ふと自分のまわりを見渡すと、私の現在の生活の周辺にも理不尽な目にあった人たちが大勢居ることに気づきます。フタをして無かった事にして、見えないふりをして生きていくのはいけないことだと私は強く思っています。
ただ思うこと、絵を描くことしか出来ないけれど、そんな魂たちに少しでも寄り添いたいと願っています。
大槻 睦子
村
金 時鐘
自然は安らぐ
といった君の言葉は改めなくてはならない。
しずけさに埋もれたことのある人なら
いかに重いものが自然であるかを知っている。
ナイルの照り返しに干からびながらも
なお黙りこくっているスフィンクスのように
それは誰にも押しのけようがない
深い憂愁となってのしかかっている。
取り付いた静寂には自然とても虜なのだ。
自然は美しい、という
行きずりの旅ごころは押しのけねばならない。
居着こうにも居着けなかった人と
そこでしかつなぎようがない命との間で
自然はつねに豊かで無口だ。
喧噪に明け暮れた人になら
知っているのだ静寂の境がいかに遠いかを。
一直線になぜ蜥蜴が塀をよじり
蟬がなぜ千年の耳鳴りをひびかせているかも。
出払った村で
いよいよ静寂は闇より深いのだ。
2F【山根康代 小品展 -ドローイング・版画-】(新制作協会 会員)
5月24日(火)~5月29日(日)
12:00~19:00(最終日~17:00)
1F・2F【第18回 颯々展-日本画-】
〈出品作家〉
石原 貴暉 大矢 眞弓 亀山 玲子 岸本 裕子
小西 達子 谷井 俊英 牧野 良美 渡辺 章雄
石原 貴暉 (ISHIHARA Yoshiteru)
1972 日展 初入選
1988 創画展 初入選(奨励賞‛04・‛05)以後出品
京展 京展賞(市長賞2回、栖鳳賞2回)
日本画「京の今日展」・「きのう京あす展」・「こころの京都百選」・
「京に生きる琳派の美」出品
2021 創画展 創画会賞
大矢 眞弓 (OYA Mayumi)
1974 京都市立芸術大学日本画科卒業
創画展入選(以後出品)
1979 春季創画展 春季展賞(‛81、‛85にも受賞)
1988 川端龍子賞展 佳作賞
他、セントラル美術館日本画大賞展、青垣日本画展、京展、
個展・グループ展など
亀山 玲子 (KAMEYAMA Reiko)
1974 京都市立芸術大学日本画専攻科修了
1974~77,84,86 春季創画展
1985 東京セントラル裸婦大賞展 優秀賞
2008 京都美術ビエンナーレ:「源氏物語」大賞
他、京展、川端龍子賞展、青垣日本画展、京展、個展、グループ展など
岸本 裕子 (KISHIMOTO Yuko)
1973 京都市立芸術大学日本画科卒業 京展入選(‛78、‛80に受賞)
1976 京都府日本画美術展 新人賞
1977 日展 初入選
1980 東京セントラル美術館日本画大賞展 佳作賞
他、日春展、上野の森美術館大賞展、大三島美術館選抜展、
個展・グループ展など
小西 達子 (KONISHI Tatsuko)
1977 京都市立芸術大学日本画専攻科修了
1977 創画展(‛97まで出品)セントラル美術館日本画大賞展 1987 京都日本画家協会選抜展 佳作賞
1988 京都画壇日本画秀作展
他、京展、青垣日本画展、川端龍子賞展、京都新聞日本画大賞展、
個展・グループ展など
谷井 俊英 (TANII Toshihide)
1974 京都市立芸術大学日本画専攻科修了
1978 創画展に出品(以後10回展から毎回入選)
1994 川端龍子賞展 大賞
2006 創画展 創画会賞受賞、(‛09,‛10にも受賞)、会員に推挙
創画会理事、二条城障壁画模写に従事、他、京展、セントラル美術館大賞展など
牧野 良美 (MAKINO Yoshimi)
1972 京都市立芸術大学美術学部日本画科卒業
1976 創画展初入選
1978 東京セントラル美術館日本画大賞展 佳作賞
1980 春季創画展 春季展賞
他、川端龍子賞展、京に生きる琳派の美展、個展・グループ展など
渡辺 章雄 (WATANABE Akio)
1972 新制作協会展日本画部(現創画展)初入選 以後出品
1974 京都教育大学教育専攻科修了
1998 創画展 創画会賞受賞 (‛07,‛08にも受賞)、会員に推挙
2000 川端龍子賞展 大賞
他、圓光寺襖絵制作、京展、上野の森美術館大賞展、
個展・グループ展など
5月17日(火)~5月22日(日)
12:00~19:00(最終日~17:00)
1F・2F【黒田冨紀子 ~卒寿を迎えて~】(二紀会 委員)(油彩・銅版画)
黒田 冨紀子 Fukiko KURODA
1931 神戸市に生まれる
1954 京都市立美術大学西洋画科 卒業
〃 専攻科入学
1955 〃 専攻科中退
1955〜1959 〃 研究室助手勤務
1958 京都朝日新人展 出品
1961 京展 (京都市美術館)中部日本新聞社賞受賞('63紫賞)
1985 関西二紀展 会員賞 受賞('88,'92,'94,'95,2012)
1986 講演 「ボテロと私」(大阪大丸ミュージアムサロン)
1988 第42回二紀展 会員賞 受賞
美術選抜展 ('89,'90,'91)
日仏現代美術展
1991 第45回二紀展 女流画家奨励佐伯賞 受賞
1994 第48回二紀展 鍋井賞 受賞
2012 第66回関西二紀展 成井賞
2014 京展審査員('15)
2021 黒田真里・黒田冨紀子
-真里・冨紀子が描く食卓から花も景色も-
(あべのハルカス近鉄本店 アートギャラリー/大阪)
他、個展、グループ展多数
現在 二紀会委員、日本美術家連盟会員、紅梅アトリエ
パブリックコレクション
京都府立ゼミナールハウス 「驟雨」
聖ヨゼフ医療福祉センター 「POISSON」「遠い道」
神戸アイセンター 「いろいろな世界」「海辺の日曜日」
京都オアシスリハ 「ネムの咲く頃」「十二支と子ら」
堺市文化観光局文化部 「Waiting for the moon」
黒田冨紀子の作品世界について 尾﨑眞人(前京都市美術館学芸課長)
京都市美術館の友の会として、先生のアトリエに伺い、学生時代の作品を見せてもらったのは十二年前であった。黒田冨紀子さんは義父黒田重太郎さんの画室で作品を描いていた。
黒田冨紀子さんの描く世界は、自らを取り巻く世界を、いとおしく描いている作品が多い。
私が見た黒田冨紀子さんの作品世界は、三つに分かれる。第一期と考えられる1980年代に描かれたのは、親子像であろうか、毛糸の戻しを描いた「つながり」は、毛糸でつながれた親子だけではなく、右手で引かれて動く毛糸と壁にしつらえられた窓との、空間の広さが感じられて心地よい。
そして「賑やかな食卓」(1992年)が描かれた第二期の時代は、家族食卓を描いた一族集合像である。そこでは、描かれた全員が、ワインを飲んでいる。名前のわからぬ黒猫にも一匹魚が与えられている。以後、彼女の作品には、必ずこの黒猫が、登場してくる。窓の外をのぞくと、オレンジ色のシトロエンと思われる車が、見える。一家はこの車で、この食卓まで来たのであろう。
赤いシトロエンは「湖畔の日曜日」(2000年)などで描かれる。左ハンドルの運転席には、必ずサングラスをかけた女性の運転手と、その隣には眼鏡をかけた男性が描かれている。そして数名女の子が後部座席に描かれる作品が多い。黒田家の日常ではなかろうか。
そして現在までつづく第三期になると、家族の思いでが、時空間の多層性画面の中で描かれてくる。その多くの作品には作者と思われる母親像と、金太郎の腹かけを着用している赤ん坊像や子供像を中心とした人物像である。いくつもの思い出を一つの場面へと昇華することで作品が出来上がっている。今日描かれる作品は、過去と今日、そして明日をも捉えた作品である。黒田冨紀子さんの人生をさらけ出した作品たちが、どのような意味を見る人にもたらすのか、楽しみである。
黒田冨紀子先生の個展は、当画廊では2009年以来4度目となります。2012年からは夫、黒田暢先生との二人展や、三人の娘さんを加えた5人展等も4度開催しました。その間に、暢先生が亡くなり、三女の三紀さんが交通事故死なさるなどの御不幸がありましたが、その都度冨紀子先生は涙にくれながらも更に明るく、暖かい作品を描きつづけて下さいました。
焼け跡の神戸から京都美大に通い、様々な困難を乗り越えて制作しつづけてこられた作家の強さが、そのユーモア溢れる画面から見る者の心に伝わる気がします。
卒寿を迎えられた女性作家の軌跡をどうぞ御高覧下さいませ。
ギャラリーヒルゲート
5月10日(火)~5月15日(日)
12:00~19:00(最終日~17:00)
1F【野上徹展 Above and Beyond 3 目論みの試み -地点の行方-】(日本画)
野上 徹 / Nogami Toru
1977 奈良県生まれ
2003 大阪芸術大学 大学院 芸術制作研究科 修士課程 修了
第 48 回 大阪美術協会展 精励賞
2004 春季創画展 /09ʼ 10ʼ 春季展賞
秋季創画展 /14ʼ 16ʼ 奨励賞
2011 野上徹 個展 / 同 12ʼ 16ʼ 18ʼ 21ʼ / ギャラリーヒルゲート
2012 上野の森美術館大賞展 / 同 13ʼ 14ʼ 15ʼ
2013 第 5 回 京都日本画新展 / 同 15ʼ 17ʼ
2014 京都日本画家協会第 2 期展 奨励賞
2015 現代の日本画-世代をつなぐ-/ 同 18ʼ 20ʼ 22ʼ
2019 いまのいま-見渡す絵画-/ 原田の森ギャラリー
2021 いまのいま 現を辿る 夢に触れる / 神戸アートビレッジセンター
未景 御寺・ART・いのり 2021 あかるい水になるように / 泉涌寺
2022 京都日本画新展 2022 大賞 / 美術館「えき」KYOTO
URL : http://www.nihonga-nogami.jimdo.com/
うつろいゆく景色。心の奥深くにある心象風景。それらは時間の経過とともに表出される。
制作過程で多用する「にじみ」は自然が作り出す自然の作用で、「にじみ」には「うつろい」がある。
その作用に適した紙と岩絵具で、理屈ではない「何か」が宿ればいいと思っている。
In my work.I wish to produce non-theoretical forms.Moving views.
An imagined scenery that can only be found deep within the heart Exposed and changing as time goes.
Nijimi, is a natural effect created by water, and is frequently used in the painting process.
Nijimi, is a technique that is always 'moving' and 'changing'.
Traditional Japanese pigments and paper lend itself well to this technique of painting.
もの思いにふけるかのように佇立する枯れた草や暗鬱な空から、木漏れ日を映す水面や何処ともしれぬ森と水へと野上さんの描く画面は変化してきました。2012 年以来当画廊では 5 度目の個展となる今回は、過去から現在、未来を展望する場としたいと思います。葛藤する若い作家の軌跡を御高覧頂ければ幸いに存じます。
ギャラリーヒルゲート
2F【さわらぎさわ 絵本原画展】(日本画)
5月3日(火)~5月8日(日)
12:00~19:00(最終日~17:00)
1F・2F【平岡靖弘展 ―虚ろう風―】(独立美術協会 会員)
平岡靖弘 Yasuhiro HIRAOKA 略歴
1943年 京都市に生まれる。京都市立美術(現芸術)大学卒業
1993年 第36回安井賞展 安井賞受賞
京都市芸術新人賞 第27回現代美術選抜展(文化庁)
1998年 日本秀作美術展(~’03年)
個展 ―風と大地の遥―(紀伊国屋画廊)
2000年 「両洋の眼」展 河北倫明賞受賞(~’02年、’07~’09年)
十果会参加
2004年 京都府文化賞功労賞
個展 ―風の棲処―(高島屋東京、京都他)
2007年 京都美術文化賞受賞 ‘08年受賞記念展(中信御池ギャラリー)
個展・グループ展 多数開催
現 在 独立美術協会会員
4月19日(火)~5月1日(日) 4/25(月)休廊
12:00~19:00(最終日~17:00)
1F【小嶋晶 泥の中に射す KOJIMA Aki Light reaching in the mud】(写真・インスタレーション)
数年前に父が脳神経系の難病であると分かった。私にはどうすることも出来ないので、 神や仏など大いなる存在の恩寵を願い、ただ祈る。色々な宗教で生そのものが苦であると説いている。 一切皆苦。全部が苦。逃れられない苦の中でもがくことが生なのであれば、せめてもがく姿を見守って 欲しい。願わくば一緒に苦しんで貰いたい。そうあると気付いたら、愛されていると分かるのに。
A few years ago my father was found to have an intractable disease of the cranial nerve system. I can't do anything about it, so I pray for the grace of great beings such as God and Buddha. It is said that life itself is painful in various religions. All Things are Sufferings.Everything is painful. If struggling is raw even in the pain that cannot be escaped, I would like you to watch over the struggle at least. Hopefully we will suffer together. If you realize that, you know you're loved.
小嶋 晶 こじま あき
大阪生まれ
2002年 関西医科大学附属看護専門学校 卒業
2016年 大阪芸術大学通信教育部デザイン学科 卒業
2019年 京都市立芸術大学大学院 美術研究科 絵画専攻 油画 修了
受賞歴
2022年 令和3年度 京都市芸術新人賞〈現代美術〉
2021年 令和2年度 咲くやこの花賞〈美術部門〉
2020年 第23回岡本太郎現代芸術賞展〈入選〉
Kyoto Art for Tomorrow 2020-京都府新鋭選抜展-〈最優秀賞〉
2019年 アートアワードトーキョー丸の内2019〈グランプリ〉
京都市立芸術大学作品展〈大学院市長賞〉
展覧会
2021年 ニューミューテーション#4 小嶋晶・小林椋展(京都芸術センター、京都)
2020年 artKYOTO2020関連企画展「a linkage」(engawa KYOTO、京都)
transmit program 2020 (京都市立芸大ギャラリー@KCUA、京都)
第23回岡本太郎現代芸術賞展(川崎市岡本太郎美術館、神奈川)
Kyoto Art for Tomorrow 2020-京都府新鋭選抜展-(京都文化博物館、京都)
2019年 アートアワードトーキョー丸の内2019(行幸地下ギャラリー、東京)
京都市立芸術大学作品展(京都市立芸術大学内、京都)['17]
アートフェア
2021年 ARTISTS’ FAIR KYOTO 2021(京都新聞ビル地下1階、京都)
2019年 阪急アートフェア Neo SEED(阪急うめだ本店、大阪)
ART OSAKA 2019(HOTEL GRANVIA、大阪)
KOJIMA Aki
Born in Osaka. After working in the operating room and intensive care unit as a nurse, started artistic activities. Graduated from the oil painting department of Kyoto City University of Arts Graduate School of Fine Arts,2019. Awarded the The Best Young Artist Award by City of Kyoto,2022. Sakuya-Konohana Award, 2021. Other awards:”23rd Taro Okamoto Contemporary Art Award Exhibition”Winner(Kanagawa), "Kyoto Art for Tomorrow 2020-Kyoto Prefectural Selected Exhibition-" Grand Prize(Kyoto), "Art Award Tokyo Marunouchi 2019" Grand Prix(Tokyo), "Kyoto City University of Arts Exhibition" Mayor Prize(Kyoto). For the purpose of exploring anima through life-long production activities, I have been creating works using various media with the theme of life for the past few years. Education 2002 Associate of Arts in Nursing Science,Kansai Medical University Nursing College 2016 B.F.A Department of Design, Osaka University of Arts Correspondence education 2019 M.F.A Oil Painting, Graduate School of Arts, Kyoto City University of Arts Awards 2022 Awarded the The Best Young Artist Award by City of Kyoto <Contemporary art> 2021 Sakuya-Konohana Award <Art Category> 2020 23rd Taro Okamoto Contemporary Art Award Exhibition, Selected Kyoto Art for Tomorrow 2020 -Kyoto Prefectural Selected Exhibition- , Best Award 2019 Art Award Tokyo Marunouchi 2019, Grand Prix Mayor Prize, Kyoto City University of Arts Graduate Exhibition 2018 exhibitions 2021 “New Mutation #4 Aki KOJIMA, Muku KOBAYASHI” Kyoto Art Center, Kyoto 2020 “transmit program 2020” Kyoto City University of Arts Gallery @KCUA, Kyoto “23rd Taro Okamoto Contemporary Art Award Exhibition” Kawasaki City Taro Okamoto Museum, Kanagawa “Kyoto Art for Tomorrow 2020-Kyoto Prefectural Selected Exhibition-“ Kyoto Culture Museum, Kyoto 2019 “Art Award Tokyo Marunouchi 2019” Gyoko Underground Gallery, Tokyo “Kyoto City University of Arts Exhibition” Kyoto City University of Arts, Kyoto Art fair 2021 “ARTISTS’ FAIR KYOTO 2021“ Kyoto Shimbun Building B1F, Kyoto 2019 “Hankyu Art Fair Neo SEED“ Hankyu Umeda Main Store, Osaka “ART ARTAKA 2019” HOTEL GRANVIA, Osaka.
ある方の御紹介で小嶋さんの作品画像を見たのは2019年の春。そこには「生老病死」そのものの、人が生きることの根源的な問いが少しも観念的でなく凝縮されてあるように感じられた。それはICUや手術室の看護師として働いてこられた彼女の経歴に拠るものかもしれない。感銘を受け、少し畑違いの画廊ながら、京都府の新鋭選抜展に推薦させていただいたところ、初出品で最優秀賞に輝いた。
それからの小嶋さんの御活躍、作品の充実については言うまでもないこと。今回初めて当画廊で個展を企画させていただくことになり、緊張と喜びを感じている。
どうぞ御高覧いただきたく御案内申し上げます。
ギャラリーヒルゲート
トークイベント Talk session
4/23(土) 18:00〜19:30
ギャラリーヒルゲート1F|Gallery Hill Gate 1F
小嶋晶 (作家) KOJIMA Aki(Artist)
今貂子 (舞踏家) IMA Tenko(Butoh artist)
井上迅 (住職) INOUE Jin (chief priest)
"泥の中に射す”の制作に関わった人々による作品の解説
Explanation of the work by the people involved in the production of
"Light reaching in the mud"
参加費無料 定員20名(要予約)
Free admission PSVP required for the Artist Talk
E-mail hillgatekyoto@gmail.com
2F【日下部悠帆展 永遠と一瞬 -Eternal and a moment-】(写真)
日下部悠帆
1998 京都生まれ
2018-19 Mount Saint Mary’s University(ロサンゼルス)に留学
2021 滋賀県立大学国際コミュニケーション学科卒
2022 バンタンデザイン研究所フォトグラフィー学科修了
フォトグラファー、イラストレーターとして活動
Yuho KUSAKABE
Born in 1998, Kyoto, Japan. Graduated from the Intercultural communication department of the University of Shiga Prefecture.
Studied abroad in Mount Saint Maryʼs University (LA). Graduated from the photography department in Vantan design institute. Working as a photographer and a illustrator.
⼀筆⼀筆に魂を込め、表現が形作られてゆく「絵」。半世紀もの間、絵を描き続けてきた⽗の何枚ものパレットには、その時々の重厚な絵の具が蓄積されていた。そこには、積み重なった時間と無意識の想いが、永遠に⽣きる⽣き物のように強烈なパワーを発してうごめいている。
Painter put their soul into each stroke facing to their expressions. My father have been painting for about 50years, and paints were heavily pilled up on his multiple pallet. Time and unconscious feelings are pilled up like immortal creatures, having a huge power. Beyond the perspective as a daughter, I saw his life as a painter.
4月12日(火)~4月17日(日)12:00~19:00(最終日~17:00)
1F【桜井絵月 作品展】(アクリル・インスタレーション)
幼い頃から描いています。
時々、何故描きたいのかと考えます。「創作することは自分の中の必然を捜すこと」と言った作家がいました。
そうかも・・・と思います。描くことは自分を捜す行為なのかもしれません。
この先もずっと探し続けるのでしょうが、今、手にしているものを少しご覧頂きたくご案内申し上げます。
(2022年 春 桜井絵月)
2F【三田村和男展】(ミクストメディア)
三田村和男 Kazuo Mitamura
1943 福井県越前市(武生)生まれ、武生高校卒
坪井一男、矢内原伊作氏の指導を受け京都YMCAにて学ぶ
1969-76 染織デザイン展(淡交社/京都)
1985 人形展(阪急百貨店/京都)
1987 渡仏
1988 サロン・ドートンヌ(パリ) 入選
1990 ART 90 PARIS 招待(パリ)
シカゴ国際アートコンペテシオン招待(シカゴ)
1991 アラウンザコヨーテ91(シカゴ)
1992 サロン・ドートンヌ歴史書に掲載。
1993 アートハウスギャラリーにて初個展(福井)
1994年以降、全国各地の百貨店、画廊等で個展多数。
また、冊子の表紙絵やポスター等も多く手がける。
パブリック コレクション
福井県立美術館、福井県立歴史博物館、福井県立こども歴史文化館、
御前崎町立清川泰次芸術館(静岡) 、江戸川大学総合福祉専門学校(千葉) ほか
私の作品について
絵具は上質の顔料を使用しているとされるグアッシュを用いています。 グアッシュはアラビアゴム(ノリ)を媒材とし、少し荒目の顔料で造られている最も発色の良い絵具です。 支持体はモンバル紙(フランス製で樹種を厳選したパルプを原料とし、保存に適した中性紙です)
技法はマスキングを多用し、極一部を除いて色の塗り重ねはありません。 従って濁りのない色と、そしてシャープで力強い色面となります。 それに版画(シルクスクーリン)のように色面が重なることもありません。 それと、どんな色も原色をそのまま使用することはなく、黒でさえ好みの色に作り変えます。
そして何よりも私の作品は、ものごとの説明の手段としてではなく 色彩の交響曲を奏でるような愉悦の空間を創造し、心を安らかにしてくれるような 気持ちの良い作品でありたいと思っているのです。
三田村 和男
4月5日(火)~4月10日(日)12:00~19:00(最終日~17:00)
1F【近藤慧子展】(二紀会会員)
2F【衣川雅之 はなのえてん】(水彩)
3月29日(火)~4月3日(日)12:00~19:00(最終日~17:00)
1F【小林真理 作品展 本と原画のある風景】小林 真理(こばやし まり)
画家・装丁家・美術ジャーナリスト
自然をモチーフに造形や色彩を学び
墨彩による具象・抽象表現を試みている。
書物の装丁・装画の仕事に墨画を使っている。
2F【Lithographic Vol.5】
ジャンルを超え、版種を超えて作家がリトグラフに挑戦をするシリーズも、5回目を迎える事になりました。今回は二会場での展示になります。
どうぞご高覧を賜ります様お願いいたします。
制作協力:京都リトグラフ工房
〈出展作家〉
石田 百合(銅版画)* 今井 康雄(日本画) 上田 佳奈(版画)
大原 洋一郎(銅版画)* 近藤 あかね(陶芸)* 菅原 布寿史(立体)
田中 直子(絵画)* 松谷 博子(木版画) 水野 真緒(版画)*
水口 菜津子(謄写版印刷) 室田 泉(テキスタイル) 山浦 朱乃(絵画)
山根 康代(絵画)* 山本 知穂(版画) 吉田 佐和子(銅版画)
出原 司(石版画)*
※ギャラリーマロニエ Gallery4と同時開催(ギャラリーマロニエの開廊時間等についてはギャラリーマロニエへお問い合わせ下さいませ)。*はギャラリーヒルゲートのみ展示。
3月15日(火)~3月27日(日) 〈3/21(月)休廊〉
12:00~19:00(最終日~17:00)
1F・2F【第4回 現代の日本画-世代をつなぐ-】

2015年以来4回目となる今展は、90才から32才まで、各々に異なった画風をもつ11人の作家が出展して下さいます。技法においても、思想においても、多様な広がりを見せる現代の日本画。その中に脈々と受けつがれるものは何か、またその変化は如何なるものか、「日本画」をキーワードに共に考え、各々の 表現を楽しんでいただける場となれば幸いに存じます。
ギャラリーヒルゲート
〈出展作家〉
烏頭尾 精 八田 哲 西久松 吉雄 山本 俊夫
丸山 勉 吉岡 佐知 直海 かおり 野上 徹
岩井 晴香 三橋 卓 西久松 綾 (生年順)
★ 第4回 現代の日本画 ―世代をつなぐ―
〈出品作家によるトーク〉
西久松吉雄・山本俊夫・丸山勉・吉岡佐知・直海香・野上徹・岩井晴香・三橋卓・西久松綾
コーディネーター:太田垣實(美術評論家)
3月19日(土) 18:30~20:00 ギャラリー1F
参加費1,000円(学生500円) 定員30名(要予約)
烏頭尾 精(UTOO Sei)
1932 奈良県明日香村に生まれる
1956 京都市立美術大学(現芸大)卒業
1959 第23回新制作展にて新作家賞 以後2回受賞
1966 新制作日本画部会員に推挙
1969 京都国立近代美術館「日本画の新人たち展」に出品
1979 第5回・第6回山種美術館賞展に招待
1986 京都府文化芸術財団企画「烏頭尾精展」(京都府立文化芸術会館)
1992 日本経済新聞社主催「日本画の俊英・烏頭尾精展」開催
1999 京都市芸術功労賞・地域文化功労者表彰 受賞
2020 あべのハルカス近鉄本店美術画廊にて米寿記念展
現在 創画会会員、京都教育大学名誉教授
八田 哲(HATTA Tetsu)
1943 京都に生まれる
1961 京都市立日吉ヶ丘高校美術コース日本画科 卒業
1973 青塔社入塾 池田遙邨に師事
1982 日春展 奨励賞
1983 京都画家協会選抜展 知事賞
1984 日展 特選 ‘86無所属となる
1987 横の会展 招待出品
1988 横の会会員となり最終展まで出品
以後個展活動 現在に至る
西久松 吉雄(NISHIHISAMATSU Yoshio)
1952 京都市に生まれる
1979 京都市立芸術大学美術専攻科日本画専攻修了
1992 現代美術選抜展、 井原市立田中美術館/岡山他('96秋田県立近代美術館他)
1994 京都新聞日本画賞展 大賞
1995 山種美術館賞展 優秀賞
文化庁優秀美術作品買上げ「古墳のある風景」
2010 京都美術文化賞
2015 西久松吉雄展(浜田市立石正美術館/島根)
2020 京都府文化賞功労賞
現在 一般社団法人創画会常務理事、成安造形大学名誉教授
山本 俊夫(YAMAMOTO Toshio)
1959 大阪出身
1986 京都市立芸術大学大学院(日本画専攻) 修了
1995 「尖」展(以後毎年出品)(京都市美術館、 福岡県立美術館('95-'97)、東京佐藤美術館('07))
2002 菅盾彦大賞展 佳作賞、百花堂賞(大阪高島屋、倉吉博物館)
2003 個展 コミュニティプラザ百花堂(鳥取倉吉)
2004 京展 京都市美術館賞(コレクション賞)(京都市美術館)
国際交流展 京都府知事賞 (京都市美術館別館)
2005 文化庁平成16 年度買上優秀作品展(芸術院会館/東京)
2019 不失正鵠六人展(ギャラリーCreate洛/京都)('20,'21,'22)
丸山 勉(MARUYAMA Tsutomu)
1994 京都教育大学大学院修了
2008 日春展 日春賞(奨励賞'06,'10,初入選'92)
2012 日展 特選(同'09、京都新聞社賞'07、初入選'91)
2014 都美セレクション新鋭美術家2014(東京都美術館)
2015 第二回 続 京都日本画新展 大賞
第6回東山魁夷記念 日経日本画大賞展 入選 (上野の森美術館/東京)
2016 日展 審査員、「現在日本画研究会」(東京都美術館、'17橋本関雪記念館/京都)
2022 長岡天満宮 御朱印画(京都)
現在 日展会員、新日春展会員、京都日本画家協会理事
吉岡 佐知(YOSHIOKA Sachi)
1996 第28回日展入選('97,'99,'00,'02-'04,'06,'08)
1997 京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻修了
2001 第15回青垣2001年日本画展 大賞・文部科学大臣奨励賞
2002 京展2002 市長賞 第48回全関西美術展賞第2席
2004 京都市立芸術大学大学院博士(後期) 課程単位取得退学
2009 京都日本画新展('10,'11,続京都日本画新展'16)(美術館「えき」KYOTO)
2019 日本画新展in二条城-100人の画家・嵯峨野線を旅して-
その他京都を中心に大阪、神戸、シンガポールなどで様々なグループ展に参加
直海 かおり(NAOMI Kaori)
1999 京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻修了
2007 個展( '09,'11,'16)(大丸京都店)
2009 「尖」展(以降毎年)(京都市美術館)
2011 京都日本画新展('12)(美術館「えき」KYOTO)
2014 平等院表参道美術作品公募展 優秀賞(京都)
2018 桜花賞展(郷さくら美術館)
2019 ビクトリーブーケ展(佐藤美術館/東京)
2021 個展(髙島屋大阪店)
野上 徹(NOGAMI Toru)
1977 奈良県生まれ
2003 大阪芸術大学大学院芸術制作研究科修士課程 修了
2004 春季創画展('04-'07,'09-'13,'15-'19,'21 )('09,'10 春季展賞)
秋季創画展('04-'07,'09-'19 )('14,'16 奨励賞)
2014 京都日本画家協会 第2期展 奨励賞
2017 第4回 続京都日本画新展 賞候補(美術館「えき」KYOTO)
2019 いまのいま−見渡す絵画−(原田の森ギャラリー/神戸)
2022 京都日本画新展2022 大賞(美術館「えき」KYOTO)
岩井 晴香(IWAI Haruka)
1986 滋賀県生まれ
2007 創画展 奨励賞('16)
2008 春季創画展 春季展賞
2010 京都精華大学大学院芸術研究科博士前期課程修了
2012 第4回京都日本画新展 優秀賞 (美術館「えき」KYOTO)
2018 京都府新鋭選抜展('19,'21)
2019 創画展 創画会賞
現在 創画会准会員、京都日本画家協会会員
三橋 卓(MITSUHASHI Taku)
1987 京都市生まれ
2011 第38回創画展、'16 創画会賞('19まで出品)
2012 第38回春季創画展、'12,'14春季展賞('20まで出品)、 第一回景聴園('13,'15,'17,'20)
2013 京都市立芸術大学美術研究科絵画専攻日本画修了
第5回京都日本画新展 大賞(美術館「えき」KYOTO)
2016 第一回石本正日本画大賞展 準大賞
2018 京都市芸術新人賞
2019 京都府新鋭選抜展(京都府京都文化博物館)('20,'21)
原三渓没後80周年記念 三渓園と日本画の作家たち
(国指定名勝 三溪園鶴翔閣/神奈川)
2020 開校140周年記念企画展 京都府画学校への道(京都市学校歴史博物館)
現在 京都市立芸術大学 講師
西久松 綾(NISHIHISAMATSU Ryo)
1989 京都府生まれ
2012 第30回上野の森美術館大賞展('17,賞候補'13,'14,'15)
2014 京都造形芸術大学大学院芸術表現専攻 日本画分野修了
2016 第3回続京都日本画新展 大賞 ('13,'14)(美術館「えき」KYOTO)
2017 Kyoto Art for Tomorrow-京都府新鋭選抜展2017-('18)
京都花鳥館賞奨学金 最優秀賞
2018 第44回春季創画展 春季展賞('19)
2019 京都日本画新展in二条城-100人の画家・嵯峨野線を旅して-
西久松吉雄・綾・友花展(中信美術館企画展/京都)
第9回石州和紙に描いた日本画展(石正美術館企画展/島根)('20,'21)
現在 一般社団法人創画会会友、京都日本画家協会会員
3月8日(火)~3月13日(日)
12:00~19:00(最終日~17:00)
1F【竹内淳子展 ✧ある日チベットで✧】(日本画)
2F【日高理恵 銅版画展 emotion】(銅版画)
3月1日(火)~3月6日(日)
12:00~19:00(最終日~17:00)
1F・2F【甲斐彰展 舟で往く】(油彩)


川は荒れていた。黒い蛇が岸へ逃れようと泳ぎ寄ってくる。人々は私たちが雇った舟に乗りこんだ。表情もなく、おかまいなしに。「これは楽しいなあ。我々も乗ろう」定員オーバーの舟が沈み、浸水する。足首を超える水。こめかみに流れる汗。「これはええなあ」温かい川を対岸にむかって。舟で往く。
2月22日(火)~2月27日(日)
12:00~19:00(最終日~17:00)
1F・2F【第2回 京都の染色-世代をつなぐ女性作家たち-】
有田やえ・大村優里・兼先恵子・澁谷和子・高須英代・丸山敦子・三浦以左子・向井詩織・八幡はるみ・山下茜里(五十音順)
有田 やえ Yae ARITA
1996 京都精華大学 デザイン科テキスタイルデザイン専攻卒業
1998 京都市立芸術大学 大学院美術研究科 染織専攻修了
1999 '00 '01 '02 '03 '04 '11 '16 '17 '20(GALLERYGALLERY/京都,同時代ギャラリー/京都 ギャラリーゴトウ/東京)
2002 新鋭美術選抜展(京都文化博物館/京都)
2003 京都美術工芸新鋭選抜展 ('05)(京都文化博物館/京都)
2003 第13回染・清流展(染・清流館/京都)
1996~21 アーティフィシャルな位相(天野画廊/大阪))
2021 染・清流展(染・清流館/京都)
大村 優里 Yuri OMURA
2014 京都精華大学大学院芸術研究科染織領域 修了
2018~ 京都精華大学テキスタイル専攻 講師
2017 第73回現展 新人賞受賞、第9回祇園祭展(染・清流館/京都)
改組新第四回日展 入選
2018 第57回日本現代工芸展 新人賞受賞
個展(ギャラリーマロニエ/京都)
2019 第58回日本現代工芸展入選、第22回染・清流展 (染・清流館/京都)
兼先 恵子 Keiko KANESAKI
1991 京都市芸術新人賞、染・清流展(18回出品)(染・清流館/京都)
2008 京都工芸ビエンナーレ 特別記念テーマ部門大賞(京都文化博物館)
第40回日展 特選、改組新第5回特選(2018年)(国立新美術館)
2010 近現代染色の展開と現在展(つくば美術館/茨城)
2015 第37回日本新工芸展 内閣総理大臣賞(国立新美術館)
2019 京都の染織〔1960年代から今日まで〕(京都国立近代美術館)
個展(ギャラリーなかむら/京都)
現在 日展準会員、日本新工芸家連盟理事、京都工芸美術作家協会、京都芸術大学・嵯峨美術大学・大手前大学・沖縄県立芸術大学 非常勤講師
澁谷 和子 Kazuko SHIBUYA
1955 京展('56,'63市長賞、'79 京展賞)
1957 京都市立美術大学工芸染織専攻科卒業
1971 染織の新世代展(国立京都近代美術館)
1993 京都府あけぼの賞 大阪絵画トリエンナーレ 京都市美術館買上げ
1994 現代の染展(国立国際美術館)
1998 京都美術文化賞 受賞記念展 於・京都府文化博物館
2001 京都の工芸-1945~2000-(京都国立近代美術館)(東京国立近代美術館)
2003 京都市芸術功労賞
2017 澁谷和子展 Part1、Part2(2018年)(染・清流館/京都)
2019 京都の染織〔1960年代から今日まで〕(京都国立近代美術館)
高須 英代 Hideyo TAKASU
1983 美大受験生として澁谷和子先生宅に通う
1991 京都精華大学染織デザイン専攻卒業、小学校図画工作教員をへて造形ワークショップ活動と個展等で作品を発表
2011 個展「いっぽんの木」(ギャラリーhedghog/京都)
2016 型染めと木彫二人展(ギャラリーマロニエ/京都)
2017 個展「十字架の道ゆき」(和中庵/京都)
2019 祇園祭展(染・清流館/京都)
2020 「via dolorosa悲しみの道」(ギャラリーマロニエ/京都)
2021 染・清流展(染・清流館/京都)
丸山 敦子 Atsuko MARUYAMA
1994 成安造形短期大学(染織専攻科)修了
1991 彦根市美術展 近江同盟新聞社賞('92)
1992 滋賀県美術展覧会 美術協会理事長賞 '93芸術文化祭賞 ('07)
1993 京展 あかね賞(京都市美術館)
1994 京都工芸ビエンナーレ・染 アート展
1995 GEN-GEN-TEN染色六人展 (ギャラリーマロニエ/京都)
1996 染・清流展(染・清流館/京都)
2010 第21回シルク博物館全国染 織作品展奨励賞
2018 第21回祇園祭展(染・清流館/京都)
三浦 以左子 Isako MIURA
1969 京都文教短期大学 卒業
1987 父・三浦景生に師事し、個展を中心に染作家活動を始める
1992- 京展 '93'95あかね賞・'98NHK京都放送局長賞・
'04楠部賞(京都市美術館)
1996 全日本染織新人展 京都商工会議所会頭賞、新匠展 奨励賞
2005-06 世界ろう染大会inボストン(ボストン・ワシントンDCシアトル巡回)
2006-11 三浦以左子展 藤屋画廊(東京・銀座)
2008 京都ビエンナーレ展
2009-19 第17回~第22回 染・清流展(染・清流館/京都)
1999-13 ギャルリー田澤・ギャラリーヒルゲート・ギャラリーマロニエ・ギャラリー島田(神戸)で個展
向井 詩織 Shiori MUKAI
2015 西インド・カッチ地方でテキスタイルを独学
2016 武蔵野美術大学 工芸工業デザイン学科 テキスタイル専攻 編入
2018 同大学卒業、Sufiyan Ismail Khatri のブロックプリント工房にて滞在制作
2019 同工房と業務委託契約、工房初の外国人ブロックプリンターとなる
2020 田中直染料店とアジュラックの染料を再現
武蔵野美術大学卒業制作 優秀賞
第74回堺市展 教育委員会教育長賞
第2回全国大学選抜染色作品展 優秀賞
八幡 はるみ Harumi YAHATA
2010 近代染色の展開と現在(茨城県つくば美術館/茨城)
2013 八幡はるみ 工芸・東洋館を祝う(大原美術館工芸館・東洋館/倉敷)
2016 革新の工芸(東京国立近代美術館工芸館/東京)
2019 京都の染織(京都国立近代美術館)、京都美術文化賞
2021 京都府文化賞、Colors(ギャルリ・オーヴ/京都)
2022 個展「宇宙を言祝ぐ」(染・清流館/京都)
コレクション:東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、国立国際美術館、京都文化博物館、京都市立芸術大学、京都芸術大学、染・清流館
山下 茜里 Akari YAMASHITA
2021 京都精華大学博士前期課程修了
2017 第55回兵庫県展 部門大賞(知事賞) 工芸部門
2019 第22回染・清流展 (染・清流館/京都)
2020 YAMASHITA Akari solo exhibition-BORDER- (KUNST ARZT/京都)
YAMASHITA Akari solo exhibition-PANOPTICON-
(ギャラリーマロニエ/京都)
2021 SUIKEI ART FAIR OSAKA (Zentis Osaka/大阪)
A-Lab Artist Gate 2021(あまらぶアートラボA-Lab/兵庫)
体内で満ちて(ART SPACE NUI/京都)
第23回染・清流展 (染・清流館/京都)
山下茜里個展-beyond the skin-(楽空間 祇をん小西/京都)
京都は長い歳月をかけて染織文化をはぐくんできました。みやこが置かれる以前にも、たとえば聖徳太子ゆかりの広隆寺がある「太秦」の地名は古代氏族の泰氏が絹織物をうず高く積んだことに由来するといわれます。染織の歴史が脈々と息づく土壌から西陣織や友禅染が花開き、「京の着倒れ」といった形容も生まれました。
2015年の第1回展につづく今展では、90歳から20代まで10人の異なる世代の女性作家の作品を紹介致します。
伝統に学びつつ伝統を超えていく、作家それぞれが取り組んだ「今」を映し出す表現に出会えることと期待しています。
深萱 真穂
2月15日(火)~2月20日(日)
12:00~19:00(最終日~17:00)
1F・2F【渋谷和子卒寿記念展】(型染め)
澁谷 和子 Kazuko SHIBUYA
1955年 京展(56、63年 市長賞 79年 京展賞)
1957年 京都市立美術大学工芸染織専攻科卒業
1958年 日展(64年 特選北斗賞~99年)
1965年 日本現代工芸美術家協会会員海外選抜展(~67年)
日展無鑑査外務省買上げ
京展依嘱 楠部賞(94年)審査5(~99年)
1971年 染織の新世代展(国立京都近代美術館)
1978年 現代の工芸作家展(京都市美術館)
1979年 日本現代工芸美術家協会 退会
日本新工芸家連盟結成(~99年)
1980年 明日を開く日本の新工芸展(~85年)
ファイバーアズアート(フィリピンメトロポリタン美術館)
1993年 京都府あけぼの賞 大阪絵画トリエンナーレ 京都市美術館買上げ
1994年 現代の染展(国立国際美術館)
1996年 日本の染織テキスタイル展~98年99年(目黒区美術館)
1998年 京都美術文化賞 受賞記念展 於・京都府文化博物館
2001年 京都の工芸 INエディンバラ展
京都の工芸-1945~2000-(京都国立近代美術館)(東京国立近代美術館)
日本新工芸家連盟 退会 日展 退会 府立文化博物館買上げ
2003年 京都市芸術功労賞
2010年 近現代染色の展開と現在(茨城県つくば美術館)、紺綬褒章
2017年 澁谷和子展 Part1、Part2(2018年)(染・清流館/京都)
2019年 京都の染織〔1960年代から今日まで〕(京都国立近代美術館)
1974年~2008年 成安女子短期大学、大阪成蹊大学、京都造形芸術大学、京都精華大学、沖縄県立芸術大学 等非常勤講師
現在 京都工芸美術作家協会員 民族芸術会員
パブリックコレクション
外務省、京都市美術館、京都文化博物館、京都国立近代美術館、京都市立芸術大学
澁谷和子さんが生まれた1932年、大陸に満州国が建国され、国内では首相が青年将校に射殺される五・一五事件が起きた。ご実家は医院だったが戦中戦後は人手不足で、看護婦代わりも務めたという。美術大学へ進んだのは家業や家事からひととき逃れるためだった。
時代や家庭の多難に抗して澁谷さんが生み出した作品は、自由で楽しさに満ちている。和装、暖簾、パネルやタペストリーの染色作品はもちろん、フック地の壁飾り、洋服、コラージュ、陶芸、建物の内外装まで、自在に才能を発揮してきた。
「囲む」と題する一連の作品に象徴される温かさ、柔らかさ。背後に、長い作家活動を支えてきた強くしなやかな哲学が垣間見える。そして今展のために用意された作品の蝶には、卒寿を軽やかに翔び越えて、さらに創作を志す生き生きとした魂のはたらきが感じられはしないだろうか。 (染・清流館キュレーター 深萱真穂)
2月8日(火)~2月13日(日)
12:00~19:00(最終日~17:00)
1F【末包恭子展 ―日々の中から―】(日本画)
2F【藤田つぐみ個展 SPACE MEDITATION-02】(油彩・アクリル)
眠りに入る前や瞑想中など、覚醒状態から半覚醒状態に入るとき 通常とは異なる感覚を得ることがあります。 以前、静かな部屋で目を開けた状態のままリラックスしていると 聴いたことのないオーケストラの音楽が耳元でしばらくの間聴こえたことがあります。 とても綺麗な音楽だったのでこのままずっと流れていたら良いのに、と思いました。
弛緩した感覚は解体のイメージを呼び起こします。 形あるものがばらばらになり、心地良い半覚醒状態を漂います。 それは私の脚か、これはあなたの尻尾かそんなことも関係が無くなって 形を得る前の全てがひとつだった頃の始まりの姿に帰っていきます。
どうぞリラックスしてご鑑賞ください。 藤田
2月1日(火)~2月6日(日)
12:00~19:00(最終日~17:00)
1F【木下晋展】(鉛筆画)
2F【溝口佐知子展 sachiko mizoguchi carnival】(コラージュ)
1月25日(火)~1月30日(日)
12:00~19:00(最終日~17:00)
1F【木下晋展】(鉛筆画) ※木下晋展は2月6日(日)までの開催(1/31(月)休廊)です。
木下 晋(Susumu KINOSHITA)
1947年 5人姉弟の次男として富山県に生まれる。3歳の時、家族の出火により他家にも類焼。富山市郊外にある呉羽山麓の竹林管理小屋へ移り住む。貧困に苦しむなか弟・三郎が餓死同然で死亡、母と兄は火事の後約 10年 間家出を繰り返し一家はほぼ離散状態となる。
1961年 14歳 富山市立西部中学2年の時、美術科のS教諭の紹介で富山大学教育学部で教鞭をとっていた彫刻家・大瀧直平による市民開放の研究室に入り、彫刻の指導をうける。
1963年 16歳 2月、とび職であった父が職場での事故で死亡。
4月、富山県立婦負農業高校(現・富山西高校)へ進学。昼は学校へ通い、夜は富山大学の大瀧研究室で彫刻の勉強を続ける。大瀧直平の紹介で木内 克から指導を受ける。
自宅では彫刻の制作が困難なため、絵画の制作を開始する。クレヨンを油彩代わりに使用して第一作《起つ》を描く。木内克の紹介で、洋画家・麻生三郎の指導を受けるため作品とともに上京し、麻生からのアドバイスを受けてその帰路に《起つ》を自由美術協会に出品、入選を果たす。
1964年 17歳 経済的な理由から高校2年で中退し、T宣伝社(看板製作)に住み込みで働き始める。
1965年 18歳 自由美術協会展に油彩画《カルタとり》が入選。
1967年 20歳 第3回主体美術協会展(東京都美術館)
1969年 22歳 8月、村松画廊での初個展で、評論家・瀧口修造と出会う。
1970年 23歳 この年、後に妻となる君子と知り合う。周囲の反対を押し切り、9月富山を離れ新潟に転居(~77年)。
1971年 24歳 富山から母を呼び寄せ3人の暮らしが始まる。日中はパン屋で働き、夜は妻をモデルに妊婦シリーズを描く。長女・麗子誕生。
1972年 25歳 櫟画廊の個展を訪れた麻生三郎から現代画廊主・洲之内徹を紹介される。
1973年 26歳 7月、初めての渡欧。約1ヶ月をかけてヨーロッパの美術館を巡り、レンブラント、ミケランジェロ、ダ・ヴィンチの作品に深い感銘を受ける。
1975年 28歳 木下晋油絵展(現代画廊・東京)(’77・’79・’81・’83・’85)
1977年 30歳 新潟から東京へ移転する。
1980年 33歳 このころから手帳への記録を始める。
1981年 34歳 4月、油彩画作品を売り込みにニューヨークの画廊をまわるがうまくいかず、失意のうちに帰国。帰国後すぐに鉛筆を用いた作品に取りかかる。
5月、現代画廊の洲之内徹の計らいで新潟県出湯温泉の宿「石水亭」に招待される。その地において当時無形文化財の瞽女・小林ハルの公演を始めて聞き、衝撃を受ける。
1983年 36歳 2月14日、小林ハルをモデルに制作を開始する。
現代のリアリズム展(埼玉県立近代美術館)
1985年 38歳 ニューヨークで荒川修作を訪ねる。荒川のアドバイスにより、意識的に母をモデルにした作品を描き始める。
1986年 39歳 1月、母が散歩中の事故により死亡。
春、注連寺天井画のプロジェクトチーム ( 「七五三掛会」 )発足。
1987年 40歳 10月、現代画廊主・洲之内徹死亡。
1989年 42歳 9-11月、注連寺に籠もり、天井画本図を描き上げる。
洲之内コレクション展 気まぐれ美術館(宮城県美術館)
洲之内コレクション展(萬鉄五郎記念美術館・岩手)
1992年 45歳 9月、念願であったニューヨークでの個展が実現する。
1995年 48歳 戦後文化の軌跡1945-1995(目黒区美術館・東京、広島現 代美術館、兵庫県立近代美術館、福岡県立美術館)
1997年 50歳 木下晋 えんぴつの世界 1981~1997(池田20世紀美術 ・静岡)気まぐれ美術館̶―洲之内徹と日本の近代美術(目黒区美術館・東京、他)
1999年 52歳 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻非常勤講師(造形基 礎)となる(~2008)。
2001年 54歳 武蔵野美術大学造形学部油絵学科非常勤講師となる。
スタンダード展(直島コンテンボラリーアートミュージアム・香川)
2002年 55歳 木下晋 鉛筆画の世界展(信濃デッサン館槐多庵・長野)
2003年 56歳 木下晋 鉛筆の世界展(佐喜眞美術館・沖縄)
2004年 57歳 六本木クロッシング:日本美術の新しい展望2004(森美術館・ 東京)
2005年 58歳 4月 瞽女・小林ハル死去。 この年の秋、偶然の機会から元
ハンセン病の詩人桜井哲夫を訪ね、その後モデルを依頼する。
2009年 62歳 金沢美術工芸大学大学院博士課程専任教授となる。
美大アートワークス2009展(金沢21世紀美術館市民ギャラリーB・石川)
2010年 63歳 瀬戸内国際芸術祭2010(豊島・香川)
2011年 64歳 3月に起こった東日本大震災の被害を目の当たりにし、新た に「合掌図」の制作を行う。
12月、詩人元ハンセン病患者の桜井哲夫死去。
2012年 65歳 木下晋展 祈りの心(平塚市美術館・神奈川、砺波市美術館・ 富山、足利市立美術館・栃木)巡回
2016年 69歳 1月~3月、「エッケ・ホモ̶―現代の人間像を見よ̶―」(国立 国際美術館・大阪)
3月~6月、曹洞宗松久寺(鎌倉市)天井画「無」制作
2017年 70歳 1月~3月、「猫まみれ展」(川越市美術館)
4月~6月、「リアルのゆくえ展」(平塚市美術館 他三館巡回)
6月~8月、「ニッポンの写実そっくりの魔力展」(北海道立函館市美術館 他三館巡回)
8月~11月、「ヨコハマトリエンナーレ2017展」(横浜市美術館 日本代表作家)
7月~8月、「戦後日本文化発展の光と影展」(リアスアーク美術館(宮城県 気仙沼市))
2018年 71歳 2017年~2018年4月、「最後の最期展」(久万町美術館(愛媛県久万高原町))
7月~10月、「所蔵展」(国立国際美術館)
2019年 72歳 12月、『いのちを刻む―鉛筆画の鬼才、木下晋 自伝』編著者: 城島徹が藤原書店より刊行。
2021年 74歳 10月~、「上田薫とリアルな絵画展」(茨城県近代美術館)
2006年以来5度目の木下晋展を企画致しました。今展では、木下先生は主に妻君子さんをモデルにした作品を描いて下さっています。23歳の頃に周囲の反対を押し切って結婚。以来苦楽を共に生き抜いてこられた君子さんが病に倒れられてからは、木下先生の介護しつつ描く生活が続いています。見つめる目と、覚悟をもって見つめ返す目。いつも木下先生の作品に感じられる対象との緊張関係とともに、そこには深い愛が刻まれているように感じられます。
10Hから10Bの22段階の濃淡を駆使して描かれるモノクロームの奥深い世界をどうぞお楽しみ下さいませ。 ギャラリーヒルゲート
ヒルゲート夜話市民講座Bコース
対談 木下 晋(画家) × 島 敦彦(国立国際美術館館長)
「木下晋-妻と向き合って」
1月29日(土) 18:30~20:00 ギャラリー1F
参加費 1,000円(学生500円) 定員30名(要予約)
2F【安野光雅追悼展-託された絵の名残-】
安野光雅(あんの みつまさ/1926~2020)
1926年3月20日 島根県津和野町に生まれる。生家は宿屋を営んでいた。
1945年4月 召集され、陸軍船舶兵として赴いた香川県で8月15日を迎える。
1947年 徳山市加見小学校(現周南市)に代用教員として務める。山口師範学校研究科修了。
1950年 美術教員として上京、玉川学園に勤める。その後、三鷹第五小学校、武蔵野第四小学校で美術教師。その頃、子どもたちへの美術教育に取り組み、「教育美術」等の雑誌に執筆したり、挿絵・装幀等の仕事も多く手がける。
1961年 出版社等の仕事が増え、明星高校を辞して画家として独立。
1968年 初めての絵本『ふしぎなえ』(福音館書店)出版。
その後、『さかさま』『ふしぎなさーかす』『ABCの本』『あいうえおの本』『旅の絵本(Ⅰ~Ⅸ)』『空想工房』『天動説の絵本』『きりがみいろはかるた』『算私語録』『蚤の市』『繪本平家物語』『繪本三国志』『口語訳即興詩人』『絵のある自伝』等々、膨大な数の絵本、画集、エッセイを著され、2020年『私捨悟入』(朝日新聞社刊)が生前最後の出版となった。
それらの本は海外でも多く出版され、1978年にはパリのポンピドゥーセンターに招かれて講演。
1974年芸術選奨文部大臣新人賞をはじめ、講談社出版文化賞、小学館絵画賞、最も美しい50冊の本賞(アメリカ)、ケイト・グリナウェイ賞特別賞(イギリス)、BIB金のリンゴ賞(チェコ)、ボローニャ国際児童図書展グラフィック大賞(イタリア)、国際アンデルセン賞、紫綬褒章、菊池寛賞、他受賞。2012年文化功労者。
2001年 故郷津和野に町立安野光雅美術館開館。
2017年 京丹後市の和久傳ノ森に「森の中の家 安野光雅館」開館。
2020年 12月24日 死去。
1995年以来6度の個展と旧友渡辺恂三先生との二人展を一度、当画廊で開いて下さった安野光雅先生。「何故こんなところに安野先生の作品があるの?」とよく不思議がられましたが、ただ、安野先生の人並みはずれた優しさから、というしかありません。(そのいきさつについては、追悼文集『絵の旅人 安野光雅』(2021年ブックグローブ社刊)に小文を書きましたので、機会があればご覧下さい)。
最後にお会いした2019年の7月までの間に先生からお預かりして展示した作品は、水彩やデッサン等の直筆だけで400点近く。それらは全国の御客様の許へ旅立ち、画廊に残ったのはわずか10数点にすぎません。今回は、その「託された絵の名残り」ともいうべき作品に、切絵と版画を加えて展示させていただきます。
他者には寛容で自己には厳しく、いつも優しく大らかな空気でまわりを包んで下さった安野光雅先生。その絵の中には、美だけでなく、歴史や風土への深い知識と人への愛、ユーモアといった要素がぎっしりと詰まっていて、見る程に新しい魅力が伝わってきます。
ささやかな展示ですが、安野先生を偲ぶ場となれば幸いに存じます。どうぞご高覧下さいませ。
ギャラリーヒルゲート
1月10日(月・祝)~1月23日(日) ※1/17(月)休廊
12:00~19:00(最終日~17:00)
1F・2F【第30回 折々の作家たち展】
‘93年以来恒例の当展は、現役作家の新作の他、物故作家となられた方の遺作や当画廊のコレクションをともに展示させていただくものです。皆様にも、懐かしい、あるいは新鮮に思える作品との出会いの場となれば幸いに存じます。
一昨年来世界を困難に陥れたコロナ禍はまだ終息に至りませんが、作家たちは制作をつづけ、文化の力を再認識させてくれました。平面・立体ともに多彩な先生方の御作品をなにとぞ御高覧いただきたく、御案内申し上げます。
ギャラリー・ヒルゲート
〈出展作家〉
赤松 玉女 秋口 悠子 麻田 浩
安野 光雅 池田 良則 生駒 泰充
石股 昭 石母田 ななみ 泉地 靖雄
伊勢 信子 一居 孝明 一居 弘美
市川 曜子 井上 隆雄 井上 廣子
伊庭 新太郎 今尾 栄仁 岩井 晴香
烏頭尾 精 海野 厚敬 榮永 大治良
大森 啓 奥田 輝芳 甲斐 扶佐義
貝原 浩 勝山 正則 加藤 登紀子
門坂 流 上岡 真志 川上 力三
貴志 在介 岸 雪絵 木代 喜司
来野 あぢさ 北村 美佳 木下 晋
木村 克朗 木村 隆 木村 正恒
日下部 直起 日下部 雅生 栗本 夏樹
黒川 彰夫 黒崎 彰 黒田 暢
黒田 冨紀子 小西 煕 小林 一彦
小林 敬生 小山 久美 近藤 慧子
齋藤 修 斎藤 真成 齊藤 博
坂爪 厚生 佐久間 嘉明 桜井 貞夫
信ヶ原 良和 澁谷 和子 角 りわ子
田島 征三 田島 征彦 田中 忠雄
田中 直子 谷 なつ子 谷口 淳一
千葉 倫子 司 修 鶴田 憲次
中井 英夫 長尾 紀壽 長谷 治郎
中林 忠良 中原 史雄 西久松 友花
西久松 吉雄 西久松 綾 西山 喬
野上 徹 野見山 暁治 橋本 幸志
長谷川 宏美 長谷川 ゆか 八田 哲
林 康夫 平岡 靖弘 蛭田 均
蛭田 美保子 廣田 政生 福島 菊次郎
冨士谷 隆 藤平 伸 古野 恵美子
ベリー マキコ 本田 希枝 馬越 陽子
増田 常徳 松生 歩 松谷 武判
馬淵 哲 丸木 位里 丸木 スマ
丸木 俊 丸山 勉 三浦 以左子
三浦 景生 水上 勉 三橋 卓
宮村 長 向坂 典子 武蔵 篤彦
村上 泰造 村田 好謙 村山 明
森田 康雄 森本 勇 山河 全
山崎 脩 山根 須磨子 山本 桂右
山本 俊夫 リチャード・スタイナー 若林 亮
渡邉 章雄 渡辺 恂三
1月10日(月・祝)~6月19日(日)(月曜休廊)
奥庭空間【信ケ原良和 彫刻展】(彫刻)


イマジネーションを描く-フローティング
私は京都府の南東に位置する自然の豊かな所で創作活動し、暮らしています。そして十数年前から琵琶湖の傍で造形関連の仕事もしています。ですので、常に周りの山々の景色や雲の動きを見たり、川面の輝きに見入ったりしながら作品を作って来ました。思えば先人達も景色・情景からインスピレーションを得たりしながらイマジネーションを膨らませて、歌を詠み詩を書き絵を描いたりと創作活動の題材によく使っていました。私は金属と言う一見自然とは馴染みそうに無い素材を使って、太陽光の反射や風の流れを利用しながら、私なりの自然賛歌を絵本の挿絵的なファンタジーで表現しています。
今回のギャラリーヒルゲートの奥庭空間では、水・雲・生き物など自然界に対して私が持つイメージを抽象的フォルムに置き換えながら、金属による動きや浮遊感・周りの景色の映り込み等の要素を取り入れた作品を、「フローティング」をテーマに展示します。是非、奥庭空間での金属による彫刻の世界をご堪能ください。
信ケ原 良和
信ケ原 良和 Yoshikazu SHIGAHARA
1957 京都に生まれる
1978 京都精華短期大学立体造形科卒業(京都市岩倉)
1979 第4回京都美術展(京都府ギャラリー)
1982 個展(ギャラリー16 / 京都)
1988 個展(ギャラリー白 / 大阪)
1992 半田市野外彫刻展 <優秀賞>設置(愛知県半田市)
1994 第9回国民文化祭みえ(野外彫刻部門)<文部大臣奨励賞>設置(三重県大宮町)
1996 ‘96京都府美術工芸展<大賞・買い上げ賞>(京都文化博物館)
1999 第18回現代日本彫刻展(山口県宇部市)
1999 個展(ギャラリーはねうさぎ / 京都)
2001 第1回印旛村野外芸術展INいには野 設置(千葉県印旛村)
2002 第20回京都府文化賞(平成13年度)<奨励賞>(京都府)
2007 第22回国民文化祭とくしま2007 野外彫刻展<文部科学大臣賞>(徳島県徳島市)
2007 「2007メキシコ・日本 彫刻の友愛」展(メキシコ・メリダ)
2008 ハンガリー・日本交流展「Gスズキ企画」 (ハンガリー・タタ)
2013 日吉大社芸術祭 野外彫刻展(日吉大社境内/滋賀県坂本)
2015 日本芸術センター第5回彫刻コンクール<審査員特別賞>(東京芸術センター)
2017 日本芸術センター第6回彫刻コンクール(買い上げ)(東京芸術センター)
2018 第32回 京都芸術祭 美術部門(平安神宮 額殿/京都)
2018 「日本と台湾の美術交流展」(二条城二之丸御殿御清所/京都)
2019 京都王藝祭美術館に「落葉の雲と雨」設置(中京区西ノ京/京都)
2021 個展「梅雨のお庭と彫刻を愛でる」(The Terminal Kyoto/京都)
2021 第35回 京都芸術祭 美術部門(京都市美術館別館/京都)
京都彫刻家協会・京都文化芸術会議・日本美術家連盟・日本建築美術工芸協会に所属
「心に響く小品展」や彫刻家のグループ展などでいつも小品を展示していただいている信ヶ原良和先生の大作を初めて展示して頂くこととなりました。奥庭の草木の茂る空間の中で光を受け風に揺れ動く作品の数々をお楽しみ下さいませ。 ギャラリーヒルゲート
2021年12月27日(月)~2022年1月9日(日) 年末年始休廊