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(1F・2F) レトロなアヴァンギャルド-版画家たちの‘70~’80年代-

1F・2F【レトロなアヴァンギャルド-版画家たちの‘70~’80年代-】
2021年11月9日(火)~11月14日(日)
12:00~19:00(最終日~17:00)
’21レトロなアヴァンギャルド-版画家たちの’70~’80年代- 表’21レトロなアヴァンギャルド-版画家たちの’70~’80年代- 裏
〈出展作家〉
安東 菜々  井田 照一  出原 司  木村 秀樹
田中 孝  中馬 泰文  中路 規夫  橋本 文良
企画:潮江 宏三(京都市美術館前館長、美術史・美術評論)

「レトロなアヴァンギャルド―版画家たちの70年代、80年代」
ルネサンス時代、最先端の技術革新だった版画は、百年後には、絵画の複製の利便性に堕した。20世紀前半の巨匠たちは、浮世絵版画の余韻もあって版画制作に魅力を感じたのだが、結局、二次的な絵画の域を超えることがなかった。しかし、脱抽象表現主義を目指したポップアート以後の芸術家たちは、版画がそこに無機的なプロセスを含むがゆえに、表現の直接性、主観性から脱却し得る可能性を見、それゆえ、芸術思考を媒介し得る場として、むしろ自らの主要な表現メディアとして活用していった。ウォーホル、ジム・ダイン、然りである。それゆえ、70年代、版画という媒体は、コンセプチュアルにも振る舞える最先端の表現媒体になった。アヴァンギャルドだったのだ。ここに紹介する8人の作家は、その時代を生きた。 
「レトロ」という形容辞は、バリバリ現役のアーティストたちには明らかに剣呑だと思う。とはいえ、現在の美術状況には、どう見ても「アヴァンギャルド」なるものは存在していないし、それそのものがもはやレトロになったことも確かだ。だからこそ、「アヴァンギャルド」なる姿勢が活きていた70年代、80年代に青春を過ごした版画家たちに刻まれたそのしるしを、もはやそれに無縁の人たちに見てほしいと切に思う。  
                            潮江 宏三

井田 照一 Shoichi IDA
1941年京都生まれ。京都市立美術大学西洋画科専攻科修了後、1969年にフランス、1970年-74年はニューヨークに滞在。アメリカを中心に世界中で活躍し、国内でも数々の美術館やギャラリーで展覧会が開催された。
1976年第10回東京国際版画ビエンナーレ、文部大臣賞、1980年第8回クラコウ国際版画ビエンナーレ、ポーランド名誉賞、1986年R.ラウシェンバーグと共に日米文化交流名誉賞、2004年紫綬褒章受賞など受賞多数。2006年逝去。
今展のメンバーである7人の作家に多大な影響を与えた先達として、特別に遺作を展示させていただくこととなりました。

主な個展とグループ展
1967 現代美術の動向展(京都国立近代美術館)
1968 第6回東京国際版画ビエンナーレ展
     (東京国立近代美術館,京都国立近代美術館)
1974 池田満寿夫と井田照一による新しい2人の日本版画展
     (ジャパンハウス・ギャラリー/ニューヨーク)
1985 井田照一回顧展 1970-1985(原美術館)
1987 個展(京都市美術館)
1989 Shoichi Ida: Perspectives 13(ポートランド美術館/USA)
1990 世紀の日本美術〈紙と土〉
     (スミソニアン研究所サックラーギャラリー/ワシントンD.C)
    個展(シンシナティ美術館/オハイオ)
1992 個展(クラウンポイント・ギャラリー/サンフランシスコ)
2004 井田照一 版画の思考(豊田市美術館)
    イン・ベッド[生命の美術]ピカソ,ボイスからアラーキー,
     ビル・ヴィオラまで(豊田市美術館)
2007 井田照一・清水九兵衛・芝田米三とともに 京都市美術館所蔵作品展
     (京都市美術館)
2012 京都市美術館コレクション展第1期〈井田照一 版画の思考・間の思索〉
     (京都市美術館)
その他多数

安東 菜々 Nana ANDO
1948 東京都生まれ
1974 京都市立芸術大学美術専攻科修了
1975 第1回現代版画コンクール展 佳作賞受賞(大阪府民ギャラリー)           
1976 第6回クラコウ国際版画ビエンナーレ 2席受賞('78,'80,'84,'86,'88)
1978 アート・ナウ'78(兵庫県立近代美術館)
1982 第7回英国国際版画ビエンナーレ(ブラッドフォード)('86)
1987 京展 京展賞受賞(京都市美術館) 
    現代の版画1987(渋谷区立松濤美術館)
1988 MAXI GRAPHICA(京都市美術館) 
1989 版から/版へ−京都1989−(京都市美術館)
2016 現代版画の転換期−関西の作家を中心に(国立国際美術館)

出原 司 Tsukasa IZUHARA
1953 京都生まれ
1979 京都市立芸術大学西洋画科専攻科修了
1977 第6回現代日本美術展(東京都立美術館,京都市美術館)
1988 MAXI GRAPHICA(京都市美術館)('89,'90,'01,'08)
1989 第3回和歌山版画ビエンナーレ(和歌山県立近代美術館)('93)
    版から/版へ−京都1989−(京都市美術館)
1992 アートは楽しい(ハラミュージアムアーク/群馬県)
1994 アートナウ(兵庫県立近代美術館)
    現代の版画1994(渋谷区立松濤美術館)
1997 大阪トリエンナーレ 1997 版画
1999 現代版画・21人の方向(国立国際美術館)
2000 海獣図鑑・天野裕夫と二人展(浜田市世界こども美術館)
    クラコウインターナショナルプリントトリエンナーレ(ポーランド)
2002 "Looking East/Looking West" Brattleboro Museum (USA)
2010 釜山ビエンナーレ(韓国)
2014 HANGA 展/日本とベルギーの版画の今日
     (Sint-Niklaas City Museum/ベルギー)
2016 有鄰館アートビエンナーレ展 (群馬県桐生市)

木村 秀樹 Hideki KIMURA
1948 京都市生まれ
1974 京都市立芸術大学西洋画科専攻科修了
    第9回東京国際版画ビエンナーレ 京都国立近代美術館賞
1983 個展「木村 秀樹近作展…水鳥は…」(大阪府立現代美術センター)
1987 第2回和歌山版画ビエンナーレ 大賞
1988 MAXI GRAPHICA(京都市美術館)
1996 版画の1970年代(渋谷区立松涛美術館)
1999 個展「半透明」(京都市美術館)
2000 写真と美術の対話(東京国立近代美術館フィルムセンター)
2010 「PATinKyoto 京都版画トリエンナーレ」アドバイザー
2012 「Redefining the Multiple, 13 Japanese Printmakers」全米巡回
2015 京都市文化功労者
2020 「京都の美術 250年の夢」(京都市京セラ美術館)
2021 「フォトグラフィック・ディスタンス」(栃木県立美術館)

田中 孝 Takashi TANAKA
1948 滋賀県大津市生まれ
1975   京都市立芸術大学西洋画科専攻科修了
      第1回大阪府民ギャラリー版画コンクール コンクール賞
1977   第2回京都洋画版画大賞展 大賞
1978   第7回クラコウ国際版画ビエンナーレ 2席
1988   IBM絵画イラストコンクール 大賞
1993   近作展−12(国立国際美術館)
1994   田中孝の聖夜(名古屋市美術館)
2021   The Childhood(徳島県立近代美術館)

中馬 泰文 Yasufumi CHUMA
1939 大阪市生まれ
1962 金沢美術工芸大学美術学科絵画専攻(日本画専攻)卒業
1965 現代美術の動向展(国立近代美術館京都分館)
1966 シェル美術賞展 佳作賞
1968 現代日本美術展(ICA/ロンドン)
1977 アート・ナウ'77(兵庫県立近代美術館)
    THE PRINTS“植物ってなんだろう”(渋谷パルコ)
1981 現代版画コンクール展 コンクール賞(大阪現代美術センター)
1999 THE AXIS OF 21PRINTERS IN KANSAI<現代版画 21人の方向>           
              (国立国際美術館)
2018  2017年度受贈新収蔵品展(西宮市大谷記念美術館)

中路 規夫 Norio NAKAJI
1949 京都市生まれ
1975 京都市立芸術大学西洋画科専攻科修了
1973 個展(信濃橋画廊/大阪)('78,'86,'87,'91,'92,'01,'05,'07)
1985 個展(番町画廊/東京)('87,'88,'90,'92,'96,'98,'01.'04,'06)
    和歌山版画ビエンナーレ 買上賞(和歌山県立近代美術館)
     ('87,'89,'91,'93)
1987 期待の新人版画展 優秀賞(伊勢丹新宿アートサロン,他)
    京展 京都市美術懇話会賞(京都市美術館)
1988 MAXI GRAPHICA(京都市美術館)
2005 現代版画の潮流展(町田市国際版画美術館,松本市美術館)
2011 吉原英雄を囲む作家たち(和歌山県立近代美術館)
2014 1月24日、京都にて死去 享年64歳

橋本 文良 Fumiyoshi HASHIMOTO
1949 富山県生まれ 
1973 京都市立芸術大学美術専攻科修了 
1977 アートナウ'77(兵庫県立近代美術館)
    現代美術の鳥瞰展(京都国立近代美術館)  
1979 第3回現代版画コンクール展 受賞(大阪府民ギャラリー) 
1981 '81富山の美術 版画作品買上(富山県立近代美術館)
     ('86,'88,'90,'91,'95)
1983 京都府美術工芸選抜展 買上(京都府立芸術会舘) 
1984 第5回現代版画コンクール展 優秀賞(大阪府立現代美術センター) 
    第9回京都美術展 新人賞(海外研修)(京都府ギャラリー) 
1987 現代の版画1987 優秀賞(渋谷区立松濤美術館) 
        第2回和歌山版画ビエンナーレ展(和歌山県立近代美術館)
    京展 第40回京展記念賞(京都市美術館) 
1989 第11回エンバ美術コンクール 京都国立近代美術館賞
     (エンバ中国近代美術館)
1990 第1回高知国際版画トリエンナーレ展 大賞(いの町紙の博物館) 

ギャラリートーク「あの頃のこと、私の制作」
講師:安東 菜々・出原 司・木村 秀樹・田中 孝・中馬 泰文・橋本 文良 
司会:潮江 宏三(当展企画者)
11月13日(土)18:00~20:00 ギャラリーヒルゲート1F
参加費1,000円(学生500円) 定員30名(要予約)

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