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(1F)鳥海太郎 版画展/(2F)小山剛男展
1F【鳥海太郎 版画展】(木版・銅版)
2023年6月20日(火)~6月25日(日)
12:00~19:00(最終日~17:00)
鳥海 太郎 経歴
1949年京都市生まれ
京都で染色助手、コマーシャルやイベントのセットを作る会社で働いたのち、上京、シルクスクリーンの会社で働く。30数年前に長野の山の中に住み、7年ほど森林組合の作業班で働く。現在野に親しみつつ、木版と銅版の版画制作に専念。版画は独学。
1972年 スルガ台画廊レスポアール展
1979年 日動版画グランプリ展出品
1996年 養清堂画廊個展(98,2000,02,04,06,08,10,12,14,16,18)
2007年 京都ギャラリーヒルゲート個展(2009,11,13,15,17)
2008年 ギャラリー おりがみはうす「折り紙と版画」布施知子・鳥海太郎二人展
2009年 ドイツフライジング ORIGAMI GALERIE「喜び」展
(布施知子・鳥海太郎展)
2010年 フレーベル博物館100周年記念「喜び」展
(布施知子・鳥海太郎展)
2011年 オーストリア・ヒッテザウ「喜び」展
(布施知子・鳥海太郎展)
2015年 ドイツフライジングLINDENKELLER個展
2F【小山剛男展】(ミクストメディア)
2023年6月20日(火)~6月25日(日)
12:00~19:00(最終日~17:00)
「圧倒的な幼児の絵に刺激されて」
幼児の絵を魅力的に感じるのは、なぜだろう。
色づかいの未熟さや間違いだらけの形とは対照的に、空想力や想像力の豊かさを遊び感覚で楽しんでいる。大人の目にそれが新鮮に映るとしても幼児にとっては、きわめて単純で複雑で繊細なものでもない。
出来上った絵を褒めてもらって益々楽しく描くようになる。幼児の絵が面白く感じるのは描き出す空間が大人の固定した視覚を刺激するからにほかならないと思う。そして幼児は大人のノスタルジックな気持ちや純粋な心を羨ましく思う事を知らず、つぎつぎと作り出してその時期の最高傑作を生み出す。
幼児が成長していくと形を正確に捉えるようになり写真に近づけた絵を描こうとする。目の前にある対象を正確に伝えたいという本能か、大人に賞賛される事に喜びを感じるのか。それも一つの通過点だが、幼児期にあった自分の世界が失われ、私にとって、たいがい面白くなくなりダメになってしまう。
成長するにつれて人はだれでも失っていくものです。その代わり別のものを手に入れるのです。アンリ・マチスの言葉に「芸術家はまるで初めてそれらを見たかのように、すべてのものを見なければならない」
まさに幼児の感覚に通じるものがあると思う。私も喪失したものを取り戻そうとしているのか。
興味のある事を1つ描いて、描きながら構図を修正し色を直し、絵がどんどん変わっていく。その行為が楽しく、又なにか面白くない時は、たぶん幼児のような無規則な線を入れたり全く無関係なものを入れたりして、インスピレーションとスピードを大事に一瞬で思いついたまま描いたり消したりをくり返してやっと満足する。
思いついたらすぐ形にしたくなるので私の制作部屋には、アクリル絵具、水彩絵具、墨、クレパス、パステル、ドライバー、ルーペ等がちらばっている。材料にはさして拘らない。たまたま近くにあるもので描く事も多い。しっくりこない時には、その部分を隠すために新聞紙を貼ったり、なにか
もの足りなく思ったときには、意味のない文字を入れたりする。日本語だと意味が前に出て
しまうので、アルファベットをマチエールとして入れる事が多い。
昨今、ロシアによるウクライナの侵攻等、地政学的リスクが高まり、平和が脅かされています。人類は恐竜が栄えた年月のたった0.13%しか地球上に存在していません。人類が原因で地球環境の破壊は決して許されるものではありません。「生物の敵が人類」にならない様に祈りたいものです。今回の展覧会で平和をテーマにした作品も発表しますので、どうぞ御高覧下さいますようお願い致します。
小山 剛男 KOYAMA Takeo
1950 京都に生まれる
1970 京都産業デザイン研究所夜間卒業
ギャラリー16にて個展
シェル美術賞展〈佳作〉
1972 同志社大学卒業
西脇デザイン事務所入所
1976 家業の製紐業に従事する
その傍ら日曜画家として制作をする
ギャラリーH2O、ギャラリーアーティスロング、海月文庫で個展
日本アカデミー賞、池田満寿夫記念芸術賞〈優秀賞〉
京都デイトン(USA)版画交流展
2017 会社を退き若い頃からの夢である画家として制作に打ち込む
2023 ギャラリーヒルゲートにて個展