Latest Entries
1F Lim Bee Ling(林美玲)版画展 Urban Gray / 2F貝原浩 展 ~万人受けはあやしい~時代(しゃかい)を戯画(えが)いた絵師(イラストレーター)、貝原浩
林美玲 (リム・ビー・リン)
シンガポールの版画作家。ラサール芸術大学の指導主任。
林美玲の芸術、表現媒体、テーマは、集合記憶および物理的空間の概念に基づいている。彼女は長年、自らの着想を、隠喩的・物理的空間の抽象論から、ノスタルジックな記憶に満ちた直接的な表現へと展開させてきた。その制作プロセスにおいて、林美玲は記憶体験を強調、再現、変遷させるため、コンポジション、スケール、サイズに意識的、無意識的に大きな関心をはらい、風景の視覚的形象を呼び覚ましてきた。しかしそのような拘りにもかかわらず、彼女の作品は非常に高度な技法が駆使されているため、理論を補充する必要は感じさせない。扱われている集合記憶は、私的なものから国の歴史まで広範囲におよび、作家にとっても鑑賞者にとっても、芸術がいかに記憶のための重要な道具となり得るかを示している。
<学歴>
オーストラリア、タスマニア大学、現代美術学士号取得
シンガポール国立教育学院、美術教育学修士課程修了
<作家活動>
◎ 2001年よりギャラリーや、主要な公共機関で定期的に作品を発表している。
・個展「都会の神話」展、エスプラネード・トンネル・スペース、シンガポール(2011)
・第15回アジア芸術ビエンナーレ出品、バングラデシュ(2012)
◎ 地域向けのプログラム・講演会等で、版画芸術の普及活動を精力的におこなっている。
国立図書館委員会(2017)、エスプラネード(2016)、国立芸術協議会主催のシルバーアート(2015)、ヴァリュー・インスパイアド・プログラム(2012)、ムーン・フェスティバル(2011)、フアヒン・フェスティバル(2008) 等。
〇企業や団体からの制作依頼
イケア、シンガポール航空、オーストラリア人・ニュージーランド人協会など。
<職歴>
2006-09 シンガポール・プリントメーキング・ソサエティ秘書
2009-10 シンガポール・プリントメーキング・ソサエティ代表
在職中、Limited/Unlimited (2007) Proof 5 (2008) Surface (2009) など展覧会の企画・運営を
おこなう。